今回は、全部で157基存在する木造連子窓型蕃塀の本体長について検討する。
私が、木造連子窓型蕃塀の本体長としたのは、両端にある主柱の両外側の間の距離(写真参照)であり、柱間と柱の太さを合計した数値である。計測の方法は、1mの物差しをおおむね蕃塀中央に置いた状態で正面から写真撮影し、その画像から計算したものであって、実測値ではなく不正確な概数(10cm単位)である。しかし、おおよその傾向についてはそれほど間違いではないと考えているので、ここではこの数値を用いて検討したい。
この結果、木造連子窓型蕃塀の本体長は、約1.8mから約5.8mまで分布することが明らかとなった。本体長の分布頻度を示したのが、下記のグラフである。