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蕃塀(ばんぺい)にこだわったブログです。蕃塀は神社の拝殿の前にある衝立状の塀です。
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木造連子窓型蕃塀の規模(屋根長—1)

 今回は、全部で157基存在する木造連子窓型蕃塀の屋根長について検討する。

 私が、木造連子窓型蕃塀の屋根長としたのは、屋根の左右両端の距離(写真参照)である。蕃塀の屋根は主柱よりも大きく両外側に広がっているので、本体長よりも長くなるものである。計測の方法は、本体長と同様、1mの物差しをおおむね蕃塀中央に置いた状態で正面から写真撮影し、その画像から計算したものであって、実測値ではない。ここではこの数値を用いて検討したい。
木造連子窓型蕃塀の規模(屋根長—1)_e0113570_21573379.jpg

 この結果、木造連子窓型蕃塀の本体長は、約2.2mから約7.5mまで分布することが明らかとなった。本体長の分布頻度を示したのが、下記のグラフである。
木造連子窓型蕃塀の規模(屋根長—1)_e0113570_2158309.jpg

 屋根長の長い順に並べた際に、上位5位になるものを列挙すると、
1位:津島市津島神社(約7.5m:本体長1位)
2位:稲沢市尾張大国霊神社(約7.0m:本体長3位)
3位:京都市岡崎神社(約6.7m:本体長1位)
4位:犬山市針綱神社(約6.4m:本体長4位)
5位:北名古屋市牟都志神社(約6.2m:本体長27位タイ)、小牧市宇都宮神社(約6.2m:本体長11位タイ)
となる。

 一方、屋根長の短い順に並べた際に、上位5位になるものを列挙すると、
1位:稲沢市矢合三島社(約2.2m:本体長1位)
2位:丹羽郡扶桑町高雄船塚社(約2.4m:本体長1位)
3位:犬山市塔野地南ノ切熊野社(約2.5m:本体長3位)
4位:犬山市塔野地津島社(約2.7m:本体長3位)
5位:江南市宮後須佐雄社(約2.8m:本体長6位)、犬山市羽黒堂ヶ洞神明社、(約2.8m:本体長9位)
となる。

 この結果をみると、当然といえば当然のことなのだが、本体長の長短に応じて屋根長の長短もおおよそ比例していることが分かる。しかし、必ずしも対応関係が合致しているわけではなく、例えば北名古屋市牟都志神社は本体長が上位27位タイに過ぎないのに、屋根長が上位5位タイに上昇しているような事例があることも判明した。(2009年6月22日加筆修正した)
by banbeimania | 2009-06-04 22:00 | 蕃塀を深める | Comments(0)
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