蕃塀(ばんぺい)にこだわったブログです。蕃塀は神社の拝殿の前にある衝立状の塀です。
by banbeimania
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欄間部の頭部を両端に置く双龍紋(その9)

 前回までに、頭部両端型双龍紋Bタイプの石造連子窓型蕃塀の欄間部を紹介し終えた。今回はそれらについてもう少し検討したい。

 まず、これらの製作年に着目してみると、1917年に江南市古知野神社、1923年に稲沢市重本神明社、1923年に小牧市二重堀津島社、1924年に稲沢市中之庄天神社、1925年に美和町二ツ寺神明社、1927年に一宮市小塞神社、1928年に稲沢市北麻績神明社、1930年に大口町秋田八王子社、1930年に一宮市丹陽森本六所社、1932年に春日井市大泉寺八幡社、1935年に一宮市丹陽猿海道小豊神社、1937年に美和町蜂須賀菅安社、1963年に名古屋市名東区上社日吉神社、1967年に名古屋市名東区一社貴船社、1974年に名古屋市中川区東中島八剱社、1984年に美和町蜂須賀八幡社、1988年に名古屋市北区楠神明社、1992年に大口町河北神明社、1994年に津島市青塚白山社、2000年に清須市廻間八幡社にそれぞれ蕃塀が建設されたこととなる。

 これを細分した類別に整理すると、初めにBタイプ2類の古知野神社の蕃塀、次にBタイプ1類の重本神明社の蕃塀、最後にBタイプ3類の中之庄天神社の蕃塀の順に登場しているが、これらは1917年から1924年の約8年間の短い期間に出現したことが分かる。これに対して、Bタイプ1類は1930年に、Bタイプ2類は1974年に、Bタイプ3類は2000年にそれぞれ最後の蕃塀が構築されていた。つまり、Bタイプ1類は1920年代に多く建造され、Bタイプ2類は1910年代から1970年代までの長期間に制作され続け、Bタイプ3類は1980年代から1990年代にピークを迎えていたのであり、主に頭部両端型双龍紋Bタイプの石造連子窓型蕃塀は1類→2類→3類の順に普及したと言えるだろう。
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 加えて製作者についてみると、蜂須賀菅安社は名古屋市のナルセが、古知野神社は名古屋市の荒木弥助が、二重堀津島社は小牧市の船橋金次郎が、重本神明社は名古屋市の大□勝次郎が、秋田八王子社は一宮市の宮田茂が、蜂須賀八幡社は津島市の早川石材店が、楠神明社は岡崎市の武田石材店が、それぞれ製作していることが判明している。これをみると、頭部両端型双龍紋Bタイプの石造連子窓型蕃塀は特定の製作者に集中していないことを読み取ることができ、何よりも残りの13基については作者が判明していない点が最大の特徴ということができるといえよう。
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by banbeimania | 2009-08-15 00:32 | 蕃塀を深める | Comments(0)
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