蕃塀(ばんぺい)にこだわったブログです。蕃塀は神社の拝殿の前にある衝立状の塀です。
by banbeimania
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家紋などの諸紋のみが表現される欄間部(その2)

 今回から具体的に、欄間部に家紋などの諸紋のみが表現される事例を紹介していきたい。まずは、諸紋のみAタイプを取り上げてみる。

 複数枚の石板が嵌め込まれその間に束柱を設ける「諸紋のみAタイプ」の欄間部を持つ石造連子窓型蕃塀には、名古屋市北区中杉神明社八幡社、一宮市立野天神社、一宮市島村宇夫須那神社、一宮市明地須佐之男社、一宮市大赤見日吉社、春日井市如意申六所社の6社に事例が認められる。
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          名古屋市北区中杉神明社八幡社の蕃塀の欄間部
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          一宮市立野天神社の蕃塀の欄間部
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          一宮市島村宇夫須那神社の蕃塀の欄間部
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          一宮市明地須佐之男社の蕃塀の欄間部
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          一宮市大赤見日吉社の蕃塀の欄間部
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          春日井市如意申六所社の蕃塀の欄間部

 これらを製作年代に着目すると、1924年に明地須佐之男社、1925年に如意申六所社、1930年に島村宇夫須那神社、1931年に中杉神明社八幡社、1931年に大赤見日吉社、1932年に立野天神社の順に築造されたことが分かり、1924年から1932年までの極めて限定された期間に製作されたことが判明する。一方、製作者については、立野天神社は角田六三郎、如意申六所社は岡崎市の今井新太郎、明地須佐之男社は名古屋市の石勘、大赤見日吉社は一宮市の戸田新五郎であり、中杉神明社八幡社と島村宇夫須那神社の2事例は不明であった。この結果、諸紋のみAタイプの欄間部を持つ石造連子窓型蕃塀は、特定の石工に偏るものではないことが明らかとなった。

 さらに、紋様の内容は、如意申六所社は八重桜紋、中杉神明社八幡社は橘紋と五七桐紋、立野天は扇紋、島村宇夫須那神社は丸に並び柏紋、明地須佐之男社は三巴紋、大赤見日吉社は兎紋と実に多様なものであった。
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by banbeimania | 2009-11-25 21:38 | 蕃塀を深める | Comments(0)
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