稲沢市矢合町三島屋敷3501番地に所在する矢合三島社の蕃塀は、1間巾の木造連子窓型蕃塀である(
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矢合三島社は、稲沢市立国分小学校の北隣で、かつ矢合観音のすぐ西隣に位置する。矢合観音に向かって西に歩き、突き当たりで左折し南へ少し進むと右手(西側)に矢合三島社の鳥居と蕃塀が見えてくる。
木造連子窓型蕃塀はこれまでに全部で158基が確認されているが、矢合三島社の蕃塀はその中で本体長・屋根長・全高・屋根巾の数値が最小となるものであった。屋根は薄い銅板(トタン)屋根であるように、全ての構造で簡素な造りとなっている。社殿の規模に比例しているといえば、その通りであるが、それにしても小さいという印象を持つ事例である。
矢合三島社の蕃塀は、最小の木造連子窓型蕃塀として突出した存在であり、その意味で蕃塀30選に選出しておきたい。