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蕃塀(ばんぺい)にこだわったブログです。蕃塀は神社の拝殿の前にある衝立状の塀です。
by banbeimania
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方形枠を置く2間の羽目板部(その4)

 現在は方形枠のみが表現される羽目板部を持つ2間巾の石造連子窓型蕃塀について考えている。このタイプの蕃塀は全部で18事例存在し、3類に大別できる。前回は方形枠のみBタイプの一部を紹介したので、今回はその残りを例示する。

方形枠を置く2間の羽目板部(その4)_e0113570_0592786.jpg
          岩倉市川井白山社の蕃塀の羽目板部
方形枠を置く2間の羽目板部(その4)_e0113570_0593919.jpg
          北名古屋市弥勒寺日吉社の蕃塀の羽目板部
方形枠を置く2間の羽目板部(その4)_e0113570_0595112.jpg
          北名古屋市熊之庄八幡社の蕃塀の羽目板部
方形枠を置く2間の羽目板部(その4)_e0113570_10245.jpg
          北名古屋市鹿田若宮神社の蕃塀の羽目板部
方形枠を置く2間の羽目板部(その4)_e0113570_10129.jpg
          丹羽郡大口町大御堂縣神社

 これらは、隅丸方形透かしC・F・Jタイプと同様に、隅角部の形状から以下の2類に細分することができる。

方形枠のみBタイプ1類:隅角部を内側へ膨らませた先端が尖る(隅丸を2つ重ねたような形状)もの。名古屋市北区大我麻神社、一宮市玉野八幡社、一宮市大赤見日吉社、稲沢市六角堂八幡社、岩倉市川井白山社、北名古屋市弥勒寺日吉社、北名古屋市熊之庄八幡社の各蕃塀がこれに該当する。

方形枠のみBタイプ2類:隅角部を扇形(円形の4分の1の形)に内側へ膨らませた状態になっているもの。一宮市千秋佐野厳島社、北名古屋市鹿田若宮神社、丹羽郡大口町大御堂縣神社の各蕃塀がこれに該当する。

 さて、これらを製作年に着目し整理すると、1919年に岩倉市川井白山社、1925年に稲沢市六角堂八幡社、1927年に北名古屋市弥勒寺日吉社、1931年に一宮市大赤見日吉社、1935年に北名古屋市鹿田若宮神社、1953年に大口町大御堂縣神社、1969年に北名古屋市熊之庄八幡社、1981年に名古屋市北区大我麻神社、1982年に一宮市玉野八幡社、1986年に一宮市千秋佐野厳島社の各蕃塀が製作されていることが分かる。古い時期から最近のものまでほぼ間断なく製作されてきた状況を読み取ることができる。

製作者については 稲沢市六角堂八幡社が早川秀明、一宮市玉野八幡社が春日井市の石玉石材、一宮市大赤見日吉社が一宮市の石工戸田新五郎、北名古屋市鹿田若宮神社が北名古屋市米野の石工井上によって製作されたことが判明しているが、その他は不明である。
by banbeimania | 2010-06-15 01:02 | 蕃塀を深める | Comments(0)
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