蕃塀(ばんぺい)にこだわったブログです。蕃塀は神社の拝殿の前にある衝立状の塀です。
by banbeimania
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両端に獅子紋・中央に諸紋を置く3間の羽目板部(その19)

 神社の鳥居と拝殿の間にある不思議な短塀は蕃塀(ばんぺい)と呼ばれ、これは材質から石造や木造などに、形状から連子窓型と衝立型に区分される。現在は、石造連子窓型蕃塀の下半部に相当する羽目板部というパーツに注目し、3間巾の石造連子窓型蕃塀の羽目板部は大きく11類に区分された。これまでに両端に獅子紋および中央に諸紋(獅子紋・虎紋・牡丹紋・鯉紋・神馬紋以外の紋様)を置く事例を具体的に紹介してきた。

 両端に獅子紋および中央に牡丹紋を置く羽目板部は全部で19基存在し、形状から16タイプ17類に細分された。これらは1類につき1事例か多くて2事例のものばかりではあるのだが、この細別された分類ごとに製作年代を整理した図を下に示したい。
e0113570_8184299.jpg

 この結果、両端に獅子紋および中央に諸紋を置く羽目板部は、まず1925年にHタイプ(魚紋)が登場したが、その後に大半のタイプは1940年までに出現している。戦後に出現するのは、1955年にFタイプ1類(対鳩紋)、2000年にMタイプ(菊と桐紋)が新たに登場し、1960年にはAタイプ(羊紋)も認められた。昭和初期にさまざまなタイプが出現していたことが分かるといえよう。

 製作者については、蕃塀については著名な石工(角田六三郎・角田乙吉・荒木弥助・石松・岡崎市内所在石工)が各タイプに散見される。各タイプはほとんどが1事例しか存在しないので、結果的にタイプ=作者の関係を指摘することは可能であるが、あまり意味がないような気がする。

 この結果、両端に獅子紋および中央に諸紋を置く羽目板部は、昭和初期に集中的に製作されたことが明らかとなった。
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by banbeimania | 2010-11-28 08:19 | 蕃塀を深める | Comments(0)
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