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蕃塀(ばんぺい)にこだわったブログです。蕃塀は神社の拝殿の前にある衝立状の塀です。
by banbeimania
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3区画とも異なる紋様を置く3間の羽目板部(その4)

 3間巾の石造連子窓型蕃塀の羽目板部は大きく11類に区分できるが、そのうち、3区画とも異なるモチーフの紋様を置く事例は6類に分類できる。今回は、右側に牡丹、左側に獅子が表現される「3ばらばら紋Bタイプ」を検討する。

 この3ばらばら紋Bタイプの羽目板部を持つ3間巾の石造連子窓型蕃塀は、江南市飛高白山社、江南市前野天満社、丹羽郡大口町上小口白山神社、愛西市千引奥津社の4社に事例が認められる。これを具体的に例示する。

3区画とも異なる紋様を置く3間の羽目板部(その4)_e0113570_924971.jpg
        江南市飛高白山社の蕃塀の羽目板部
3区画とも異なる紋様を置く3間の羽目板部(その4)_e0113570_93221.jpg
        江南市前野天満社の蕃塀の羽目板部
3区画とも異なる紋様を置く3間の羽目板部(その4)_e0113570_932454.jpg
        丹羽郡大口町上小口白山神社の蕃塀の羽目板部
3区画とも異なる紋様を置く3間の羽目板部(その4)_e0113570_933959.jpg
        愛西市千引奥津社の蕃塀の羽目板部

 さて、これらを製作年代で整理すると、1974年に千引奥津社例が、1977年に前野天満社例が、1978年に飛高白山社例が、1980年に上小口白山神社例が、それぞれ製作されたことが分かる。また、製作者については、千引奥津社例が岡崎市の新美栄太郎であるが、飛高白山社例と前野天満社例と上小口白山神社例の3事例は不明であった。中央の羽目板部には、飛高白山社例は亀甲に唐花紋、前野天満社例は梅紋、上小口白山神社例は五七桐紋、千引奥津社例は丸に下がり藤紋、がそれぞれ表現されていた。

 この結果、右側に牡丹、左側に獅子を描く羽目板を持つ石造連子窓型蕃塀は昭和49年から昭和55年の短期間に製作された新しいタイプと考えることができる。中央に家紋のような紋様を配置するのが特徴である。製作者は大半が不明であるが、千引奥津社例にみえるように、岡崎市所在の石工によるものが多いのではないかと推測しておきたい。
by banbeimania | 2010-12-11 09:04 | 蕃塀を深める | Comments(0)
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