これまでに長期にわたって石造連子窓型蕃塀の羽目板部を検討してきた。また、それより前には石造連子窓型蕃塀の欄間部も分析した。これで、石造連子窓型蕃塀の中で派手な紋様を持つ部分をおおよそ考察し終えたこととなる。そこで今度は、羽目板部の紋様と欄間部の紋様との対応関係を整理してみたい。
欄間部は17類91タイプ、羽目板部は24類103タイプ133種に区分されており、両者の分類を掛け合わせて該当する蕃塀の数量を一覧表にしてみたのが下図である。黄色が1基、橙色が2点、茶色が3点、紫色が4点の事例がある組合せということを意味している。