蕃塀(ばんぺい)にこだわったブログです。蕃塀は神社の拝殿の前にある衝立状の塀です。
by banbeimania
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尾張造について(1)

 今日は、本ブログでも登場する「尾張造」について私の知る所の現状をまとめてみたい。

 私は、当然のことながら、神社建築の専門家ではないので、正しい「尾張造」の意味を理解できないでいる。それは、定義がはっきり書いている文献やウェブ情報が少なく、記述があっても内容が微妙に異なっているからだ。基本的には「尾張造」は、拝殿・祭文殿・両脇の廻廊・釣殿(渡殿)・本殿の順に縦一列に並ぶ形式を指しているようであるが、私が着目している蕃塀が尾張造の定義に含まれているか否かが、書物によって微妙に異なっている。

 そもそも「尾張造」を語る際に登場する神社は、尾張地方の大きな神社である熱田神宮、真清田神社、大県神社、尾張大国霊神社、津島神社が多く、中小の神社が話題になることはほとんどないようだ(本当か?)。

 最近、花村清隆2003『尾張地方の神社と密教寺院の建物』という文献を見つけた。その中に「尾張地方の神社建築の特徴」という項があって、尾張造や蕃塀について詳しく検討されていた。そこでは、上記の5社について『尾張名所図会』にある境内図から共通する特徴として、1)蕃塀を持つ、2)拝殿は切妻造、妻入の縦長平面で低い床を張る、3)祭文殿は四脚門形式で回廊が左右に伸びる、4)祭文殿と本殿を繋ぐ渡殿が付く(一部要約)を挙げている。花村は、これらの特徴を備えた蕃塀、拝殿、祭文殿、その両脇に回廊、渡殿(釣殿)、本殿の順に南北中軸線上に縦一列に並ぶ形式を尾張造と呼んでいる。つまり、蕃塀の有無を尾張造の定義に含む考え方であるといえる。

 花村清隆の著作で、私が注目している点は、その後に美濃と尾張の国境付近に所在する神社の蕃塀の有無と拝殿の形式を分析した部分である。岐阜県各務原市と愛知県犬山市・江南市・扶桑町の木曽川筋に近い神社56社を比較したこの考察では、1)尾張側で30社中24社に蕃塀が設けられるのに対し美濃側で26社中2社にしか蕃塀がないこと、2)拝殿は尾張側では妻入が多いのに対し美濃側では平入が多いことが指摘されている。特に、尾張造の拝殿形式である切妻造、妻入は美濃側にはないという。そして、「社殿配置、蕃塀の存在、拝殿の形式に特徴を持つ尾張造の神社は、隣接する美濃や三河にはほとんど見られないことから、当を得た名称といえる」と結論づけている。

 花村清隆のこうした分析手法や結論は、本ブログの調査内容や結論の方向性と共通する部分が多く、先行研究として非常に参考になる。しかし、本ブログは「蕃塀マニア」であるから、少なくとも尾張の神社は全部参拝して、尾張造などと一括して考えるのではなく細かい地域差などを浮き彫りにしていきたいと、改めて思う次第である。
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by banbeimania | 2007-08-10 00:46 | 蕃塀を深める | Comments(0)
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