蕃塀(ばんぺい)にこだわったブログです。蕃塀は神社の拝殿の前にある衝立状の塀です。
by banbeimania
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堀池論文を読む(2)

 昨日から、堀池康夫・堀池哲生「蕃塀の研究(その民俗学的建築史の解明)その1」を読み始めたが、その2回目である。今日は第2章を読んでみる。

2)蕃塀の名称と機能 — 伊勢の皇大神宮(内宮)の正殿の最も外側を囲む板垣の南北東西の御門の外方に御門の内部が見えない様に建つ「スクリーン」状の、高3米、幅6米の掘立丸柱の板壁の塀がある。神宮では、この板塀を「蕃塀」とよぶ。豊受大神宮(外宮)の正殿の場合も同じく、板垣御門の外、南北東西に建つ。尚、内宮南御門前の蕃塀は、正殿南を流れる島路川の縁に建つ御贄調舎の北に建ち正殿への調舎からの見通しを遮断する位置にある。又、正殿の西に建つ忌火屋殿、由貴御倉、御酒殿の前面にも小規模の高さ、幅共、約2.2米大の蕃塀が各々建つ。熱田神宮においても、本宮の拝殿の前面の広場の南端の一隅に、内宮と同型式の白木造の蕃塀が独立して建つ。以上が伊勢及び熱田神宮の蕃塀の所在であるが、その共通点は、正殿、御門の中心線上に、その中心を置き、御門等の前方に位置し、御門の面に平行して建ち、外方からの御門内への視線を防ぐ遮蔽壁となり、一方、正殿、拝殿から外部の不浄への見通しの障壁塀ともなる。即ち、蕃塀の機能は内外の視線遮断のための独立構造の壁体である。(堀池康夫・堀池哲生「蕃塀の研究(その民俗学的建築史の解明)その1」より抜粋)

 私は残念ながら未だに伊勢神宮の蕃塀を実見していないので、この部分を具体的に読み込むことができない。実見した後に再検討したい。なお、臨川書店の『神道大辭典第三巻』には「皇大神宮・豊受大神宮の東西南北の板垣御門外にあって障蔽をなす塀」と解説されているが、論文中にある忌火屋殿、由貴御倉、御酒殿の前面については触れていない。

 次に、熱田神宮の蕃塀について検討したい。熱田神宮の蕃塀は「本宮の拝殿の前面の広場の南端の一隅に、内宮と同型式の白木造の蕃塀が独立して建つ」という記述に関しては現在も変わりはない。ただし「外方からの御門内への視線を防ぐ」といった記述は、本来の参道を想定すればそうなのかもしれないが、現在の参道では外方から視線遮蔽となっておらず、合致していない。
 また、熱田神宮の社殿は明治26年(1893)に尾張造りという社殿型式から伊勢神宮と同じ神明造に作り替えられていることから、蕃塀も同じ頃に連子窓型蕃塀から現在の衝立型蕃塀に建造し直された可能性がある。近代以降に伊勢神宮の建築様式に大きく影響を受けた現状の熱田神宮の事例を、蕃塀の機能を考える際の代表的な事例に取り上げるのは適切とはいいにくいと思うが、いかがであろうか。

 ただ、「蕃塀の機能は内外の視線遮断のための独立構造の壁体である」と総括した部分は傾聴に値する。少なくともこれまでの私には「独立構造の壁体」という概念を意識していなかったのである。
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by banbeimania | 2007-11-26 00:17 | 蕃塀を深める | Comments(0)
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