蕃塀(ばんぺい)にこだわったブログです。蕃塀は神社の拝殿の前にある衝立状の塀です。
by banbeimania
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名古屋市東区徳川神明社の蕃塀

 名古屋市東区徳川2丁目に所在する神明社は、創建年代などの由緒は不詳である。寛永5年(1628)に再建され、山口神明社あるいは赤塚神明社と呼ばれていた。昭和25年(1950)にも再建され、平成19年(2007)からも社殿の造営が開始されている。祭神は天照大神である。

 徳川神明社の蕃塀は、3間巾の木造銅板葺き連子窓型蕃塀である。大きさは概略で、本体長約4.2m、全高約2.9m、屋根長約5.5m、屋根巾約2.0mで、両側に控え柱を持つ。

 詳細の構造は次の通り。基壇を持たず直接地面に礎石と石製布基礎を置き、礎石の上に円柱を4本立てて下から順に地貫、腰長押、内法長押を通し、上端は棟木を渡す。内法長押の上位に簡略化した雲形肘木と雲形腕木を架し、表裏両面の出桁を支え垂木を渡して屋根板を載せている。屋根は切妻造りの反り屋根で、銅板が一文字葺きされていた。大棟も銅板で造られ、その両端には鬼板が置かれている。蕃塀の中央には竪連子窓が設けられており、その上下には縦羽目板が嵌め込まれていた。肘木と腕木の先端は白色に塗布され、垂木の先端には錺金具が施されていた。控え柱は全て木製で造られている。

 徳川神明社は、正面から鳥居、灯籠、参道を斜めに折れて百度石、蕃塀、狛犬、灯籠、平入拝殿から本殿施設群に至る構成を持つ。蕃塀は拝殿の正面に位置するが、境内の縁に近づけて建立されており、参道の途上に蕃塀が存在するわけではない。すなわち、蕃塀の外側から視線を遮断する形にはなっていないのである。

 徳川神明社の蕃塀は、情報提供により昭和25年(1950)に製作されたことが判明したが、作者は不明である。本蕃塀は木材の表面が非常に新鮮であることから、一見最近に建設されたものと思われたが、これも情報提供により平成19年(2007)から開始された社殿の造営に伴い、傷んだ屋根を葺き替えクリーニングされたものと分かった。蕃塀の裏側(拝殿側)には木製ベンチが設置され、あたかも蕃塀は日除け代わりとなっているかのようである。(2010年5月16日加筆改変した)
(なお、写真は背面から撮影したものである。)
e0113570_002693.jpg

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by banbeimania | 2009-01-08 00:02 | 蕃塀の事例 | Comments(1)
Commented at 2010-05-14 22:33 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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