蕃塀(ばんぺい)にこだわったブログです。蕃塀は神社の拝殿の前にある衝立状の塀です。
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カテゴリ:蕃塀を深める( 696 )

木造連子窓型蕃塀のいろいろ(2)

 前回は、肘木と腕木の形から木造連子窓型蕃塀を細かく分けることを紹介した。今日はその続編である。

 35例の木造連子窓型蕃塀を肘木と腕木の装飾の組み合わせで9つの類型に分けることができた。
★肘木に彫刻を持ち腕木が二段曲面を成すもの(Aタイプ)。名古屋市昭和区川原神社・名古屋市昭和区御器所八幡社・名古屋市昭和区石仏白山社・犬山市橋爪津島神社・犬山市羽黒南郷白山社・犬山市若宮八幡社・犬山市西古券神明社・犬山市西古券神明社の蕃塀が該当する。
★肘木が緩い曲面を成し腕木に彫刻を持つもの(Bタイプ)。名古屋市中区正木八幡社・北名古屋市田代山神社・丹羽郡大口町下小口白山社・知多郡武豊町武雄神社の蕃塀が該当する。
★肘木が曲面を、腕木が二段曲面を成すもの(Cタイプ)。北名古屋市牟都志神社・犬山市塔野地東屋敷熊野社・犬山市宮浦神明社の蕃塀が該当する。
★肘木が方形で腕木が二段曲面を成すもの(Dタイプ)。丹羽郡大口町萩島清島神社・犬山市羽黒堂洞神明社・犬山市諸钁神社の蕃塀が該当する。
★肘木と腕木が共に方形となるもの(Eタイプ)。丹羽郡大口町堀尾跡八剱社・丹羽郡大口町外坪神明社・犬山市大屋敷三明神社の蕃塀が該当する。
★肘木が緩い曲面を、腕木が二段曲面を成すもの(Fタイプ)。北名古屋市訓原神社・犬山市寺下神明社・犬山市西古券吉野社の蕃塀が該当する。
★肘木が無く腕木が二段曲面を成すもの(Gタイプ)。犬山市塔野地南の切熊野社・犬山市羽黒成海神社・犬山市羽黒比良賀社の蕃塀が該当する。
★肘木と腕木が共に二段曲面を成すもの(Hタイプ)。名古屋市中区朝日神社・北名古屋市熊之庄熊野神社の蕃塀が該当する。
★上記に属さないタイプのもの。

 この結果をみると、地域によって類型に偏りがあることが分かる。名古屋市昭和区はAタイプのみが存在し、Eタイプは丹羽郡大口町にしか見られない。犬山市は木造連子窓型蕃塀が多いため様々な類型が存在するが、今のところGタイプは犬山市にしか見られない。旧丹羽郡(大口町と犬山市)に範囲を広げるとDタイプも丹羽郡限定のものといえそうだ。

 もともと、木造連子窓型蕃塀は犬山市を中心に大口町や北名古屋市などの尾張北東部に分布の中心があるが、建築様式の細部を観察すると細かい地域様式を見て取ることができるかも知れない。
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       犬山市塔野地東屋敷熊野社の蕃塀(Cタイプ)
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       丹羽郡大口町萩島清島神社の蕃塀(Dタイプ)
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       丹羽郡大口町外坪神明社の蕃塀(Eタイプ)
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by banbeimania | 2007-06-09 21:46 | 蕃塀を深める | Comments(0)

木造連子窓型蕃塀のいろいろ(1)

 蕃塀には衝立型と連子窓型があることは既に述べた通りだが、このうち木造連子窓型蕃塀を細かく分けて紹介したい。今日は蕃塀の屋根を支える肘木と腕木を詳しく見てみよう。

 肘木と腕木は、連子窓の直上にある内法長押の上に配置され、その先端で屋根の桁を支える部材である。同時に、屋根を内側から見上げた時に前面に見える部分であり、その先端部は様々な装飾が成される場合がある。これまで紹介してきた35例の木造連子窓型蕃塀を通覧すると、肘木と腕木の装飾にはいくつかのパターンに分けることができることが分かってきた。これを紹介する。

 肘木と腕木の装飾は、それぞれについて、1)先端にやや複雑な彫刻が施されたもの(彫刻)、2)浅い段を持って曲面を形成するもの(二段曲面)、3)下面を緩やかに湾曲させるもの(緩い曲面)、4)下端の角を落とすだけのもの(角取り)、5)板材のまま使用されたもの(方形)などの種類があり、その組み合わせでいくつかの類型が設定できる。

 比較的類例が多いのが、肘木に彫刻を持ち腕木は二段曲面を成すものと、肘木は緩い曲面を成し腕木に彫刻を持つものである。前者の事例として名古屋市昭和区石仏白山社の蕃塀における屋根裏の写真を、後者の事例として知多郡武豊町上ケ武雄神社の蕃塀における屋根裏の写真を例示しておく。
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     名古屋市昭和区石仏白山社の蕃塀
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     知多郡武豊町上ケ武雄神社の蕃塀
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by banbeimania | 2007-06-08 23:26 | 蕃塀を深める | Comments(0)

名古屋市熱田神宮の蕃塀(2)

 前々回に熱田神宮に所在する木造衝立型蕃塀を紹介した。そこでは「明治26年(1893)に伊勢神宮と同じ神明造に作り替えられていることから、蕃塀も同じ頃に建造されたのかも知れない」と記述した。このことに関連して『張州府志』を見ていたら、興味深い図が発見されたので、これを紹介したい。

 『張州府志』は、宝暦2年(1752)に儒学者の松平君山等によって尾張藩で初めて編纂された官撰の地誌であり、全部で30巻を数える。この中には「熱田宮境内図」があり、熱田神宮内の建物配置等が描かれている。これによれば、正面から「下馬橋」、「下馬橋鳥居」、「沓石」、「海蔵門」、「透垣」、「勅使殿」、「拝殿」、「白洲(立明)」、「祭文殿」、「白洲釣殿」、「渡殿」を経て「正殿」と「土用殿」に至る構成が示されている。「海蔵門ヨリ鳥居迄六十七間」と注記され、海蔵門の両脇に連なる塀は現存する「信長塀」と思われる。

 現在の熱田神宮の蕃塀は、信長塀と本宮の拝所の間に位置しており、絵画の雰囲気からみてもおそらく「熱田宮境内図」に示された「透垣(すかしがき)」に対応すると考えられる。これを言い換えれば、透垣を蕃塀と同じものと仮定すると、現在の熱田神宮の蕃塀の位置は江戸時代中期以降において概ねそのままの状態を保っていたと思われる、となる。

 さて、そこで問題となるのは「透垣」という表現である。一般に透垣は板などの間を広く開けて隙間を造る垣を意味しており、先の蕃塀の分類を当てはめると、連子窓型蕃塀は透垣に該当するが、衝立型蕃塀は透垣と呼ぶことはできないだろう。したがって『張州府志』所収「熱田宮境内図」によれば、宝暦2年(1752)頃は「透垣」と呼ばれる連子窓型蕃塀があったと推定されよう。この推定が正しいとすれば、熱田神宮の蕃塀の存在は江戸時代中期まで遡るが、現在ある蕃塀の形状はそれよりも新しい別のものといえる。やはり、明治26年(1893)に蕃塀は衝立型蕃塀に造り直されたのかも知れない(このあたりのこともきちんと調べればわかるのかな?)。
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「熱田宮境内図」の一部(『張州府志』大正2年名古屋史談会発行より一部を転載)
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by banbeimania | 2007-06-06 22:32 | 蕃塀を深める | Comments(0)

蕃塀を分類する(その3)

 前々回では、連子窓型蕃塀について材質や作り方で細分してみた。ここでは、もう一つのタイプである衝立型蕃塀について検討する。

 衝立型蕃塀も、連子窓型蕃塀と同様に、材質で木造と石造などに区分できる。類例が少ないため確定的なことは言えないが、前回紹介した熱田神宮の蕃塀が大型の木造であることから考えると、木造蕃塀は格が高い可能性が考えられるし、古くから存在してきたもののようにも思われる。

 衝立型蕃塀は、細部の構造でも細分できそうであるが、ここではその作り方で大別してみたい。

★貫を持たないタイプの衝立型蕃塀
 柱と柱の間に横羽目板を連続して積み重ねて屋根まで達するもの、あるいはそういうタイプに見せているものである。熱田神宮の蕃塀・犬山市五郎丸神明社の蕃塀・犬山市虫鹿神社の蕃塀がこれに該当しており、大半を占めるようだ。このうち、犬山市虫鹿神社の蕃塀は、上位に小さな透かしを持っていて、柱間全体を横断する羽目板を積み重ねる感じに見せていないものであるが、当面はこの類に含めておきたい。
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          犬山市虫鹿神社の蕃塀

★貫を持つタイプの衝立型蕃塀
 横羽目板の間に貫を渡すもの、あるいはそういうタイプに見せているものである。名古屋市中区伊勢山1丁目神明社の蕃塀が該当するが、類例は少ないようだ。
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          名古屋市中区伊勢山1丁目神明社の蕃塀
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by banbeimania | 2007-06-05 22:32 | 蕃塀を深める | Comments(0)

蕃塀を分類する(その2)

 前回では、蕃塀全体の形から「連子窓型蕃塀」と「衝立型蕃塀」に分けてみた。そしてこの結果、これまでに紹介してきた蕃塀の大半は「連子窓型蕃塀」に属するものであることが分かった。

 連子窓型蕃塀は、もちろん材質で木造と石造に区分できるが、構造等から考えると元々は木で造られたものが起源であったように思われる。木造連子窓型蕃塀は、屋根の構造や細部の意匠が異なるものの、主柱を立てそこに貫や長押を通して造る構造は不変である。
 一方、石造の連子窓型蕃塀は、その作り方に2通りの方法があるようだ。

★外枠優先タイプの石造連子窓型蕃塀
 全体として柱を2本立てて屋根を載せることで、外枠を優先して造るタイプである。円柱の内側には、下から羽目板部や連子窓部や透かし部などを順に積み重ねている。これまでに見てきた石造連子窓型蕃塀の大半はこの外枠優先タイプに属するものである。
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          北名古屋市石橋八幡社の蕃塀

★積み重ねタイプの石造連子窓型蕃塀
 外枠を設定せず、下から羽目板部や連子窓部や透かし部などを順に積み重ねて造るタイプである。柱が基礎から屋根まで通さずに造るものであり、類例は少ない。木造では発想することができない構造のものである。
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          犬山市橋爪熊野神社の蕃塀
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by banbeimania | 2007-06-03 23:59 | 蕃塀を深める | Comments(0)

蕃塀を分類する(その1)

 これまでに71事例の蕃塀を紹介してきた。本ブログでは、蕃塀の材質と柱間数と規模で概要を示した後に、具体的な構造を記述してきた。この中で、材質(石製・木製・コンクリート製など)による分類は、一見してまず初めに着目されやすい視点であり、それぞれの分布する範囲が異なりそうな状況であって、それなりに意味のある分類であった。

 ところが、大口町河北神明社の蕃塀や大口町上小口白山神社の蕃塀などの事例では、昭和時代末期から平成時代にかけて木造蕃塀から石造蕃塀に造り直されていることが分かってきた。つまり、材質の相違は製作された時期の影響を大きく受けている違いかもしれない、と考えられるようになったのである。一方、蕃塀を数多く見ていくと、材質よりも全体の形から分けてみた方が、蕃塀の特徴をうまく整理できるような気がしてきた。そこで、蕃塀を全体の形から大きく以下の2つのタイプに分けておきたい。

★連子窓型蕃塀
 蕃塀の中央に「連子窓」と呼ばれる細い柱状の材を均等に並べた窓を持つもの。これまでに見てきた蕃塀の大半はこの連子窓型蕃塀に属するものである。
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            北名古屋市牟都志神社の蕃塀

★衝立型蕃塀
 蕃塀の中央に「連子窓」を持たず、衝立のように壁のみで構成されるもの。これまでに見てきた蕃塀の中では、犬山市五郎丸神明社の蕃塀、犬山市虫鹿神社の蕃塀、名古屋市中区伊勢山1丁目神明社の蕃塀が該当する。
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            犬山市五郎丸神明社の蕃塀
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by banbeimania | 2007-06-02 23:16 | 蕃塀を深める | Comments(0)