蕃塀(ばんぺい)にこだわったブログです。蕃塀は神社の拝殿の前にある衝立状の塀です。
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両端に獅子紋・中央に虎紋を置く3間の羽目板部(その8)

 3間巾の石造連子窓型蕃塀の羽目板部は大きく11類に区分でき、そのうち、両端に獅子紋および中央に虎紋を置く事例はさらに9類に細分され、さらに両端の獅子は後脚を高くあげて概ね向かい合わせとなり、中央部の虎は後脚を高くあげてほぼ正面を向く「2獅子1虎紋Aタイプ」は4類に細分できる。この中で、虎紋の背後全面に竹が表現され、虎の尾は左側に伸びて波打っている「2獅子1虎紋Aタイプ4類」を検討する。

 2獅子1虎紋Aタイプ4類の羽目板部を持つ3間巾の石造連子窓型蕃塀には稲沢市附島八幡社の事例のみが存在する。これを具体的に例示する。

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          稲沢市附島八幡社の蕃塀の羽目板部

 さて、この稲沢市附島八幡社の蕃塀は1935年に角田六三郎によって製作されたものである。2獅子1虎紋Aタイプの中だけで考えてみれば、1926年から1941年の間に角田六三郎と角田乙吉によって製作された2獅子1虎紋Aタイプ1類の羽目板部を持つ3間巾の石造連子窓型蕃塀に近いものであることを指摘できる。
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by banbeimania | 2010-09-30 19:46 | 蕃塀を深める | Comments(0)

両端に獅子紋・中央に虎紋を置く3間の羽目板部(その7)

 3間巾の石造連子窓型蕃塀の羽目板部は大きく11類に区分でき、そのうち、両端に獅子紋および中央に虎紋を置く事例はさらに9類に細分され、さらに両端の獅子は後脚を高くあげて概ね向かい合わせとなり、中央部の虎は後脚を高くあげてほぼ正面を向く「2獅子1虎紋Aタイプ」は4類に細分できる。この中で、虎紋の左側に竹が1本真っ直ぐに伸び、虎の尾は右側に伸びて波打っている「2獅子1虎紋Aタイプ3類」を検討する。

 2獅子1虎紋Aタイプ3類の羽目板部を持つ3間巾の石造連子窓型蕃塀には愛西市日置八幡宮の事例のみが存在する。これを具体的に例示する。

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愛西市日置八幡宮の蕃塀の羽目板部

 さて、この日置八幡宮の蕃塀は1929年に製作されたものであるが、作者は不明である。製作時期に関していえば、2獅子1虎紋Aタイプ1類と同様な古さを持つものと考えられるが、1類と3類の共通点は、虎の尾の位置は竹とは反対側であるという点を指摘できる。
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by banbeimania | 2010-09-29 22:12 | 蕃塀を深める | Comments(0)

両端に獅子紋・中央に虎紋を置く3間の羽目板部(その6)

 3間巾の石造連子窓型蕃塀の羽目板部は大きく11類に区分でき、そのうち、両端に獅子紋および中央に虎紋を置く事例はさらに9類に細分され、さらに両端の獅子は後脚を高くあげて概ね向かい合わせとなり、中央部の虎は後脚を高くあげてほぼ正面を向く「2獅子1虎紋Aタイプ」は4類に細分できる。この中で、虎紋の左側に竹が1本真っ直ぐに伸び、虎の尾は左側に伸びて波打っている「2獅子1虎紋Aタイプ2類」を検討する。

 2獅子1虎紋Aタイプ2類の羽目板部を持つ3間巾の石造連子窓型蕃塀には一宮市萩原林野八幡社例、稲沢市竹腰八剱社例、愛西市西川端神明社例の3事例が存在する。これを具体的に例示する。

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          一宮市萩原林野八幡社の蕃塀の羽目板部
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          稲沢市竹腰八剱社の蕃塀の羽目板部
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          愛西市西川端神明社の蕃塀の羽目板部

これらの蕃塀を製作年代順に並べると、1940年に西川端神明社、1963年に萩原林野八幡社例、1964年に竹腰八剱社例の順に製作されたことが分かる。一方、製作者に着目すると、萩原林野八幡社例と竹腰八剱社例は岡崎市の安藤虎、西川端神明社例は津島石匠池□によって製作されたことが判明する。

 この結果、同じ2獅子1虎紋Aタイプ1類の羽目板部でも、虎紋の背後に伸びる竹が右側に描かれるのは1926年から1941年の間に角田六三郎と角田乙吉によって製作され、虎紋の背後に伸びる竹が左側に描かれるのは1940年から1964年の間に岡崎市と津島市の石工によって製作されたものであったことが明らかとなった。
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by banbeimania | 2010-09-28 21:57 | 蕃塀を深める | Comments(0)

両端に獅子紋・中央に虎紋を置く3間の羽目板部(その5)

 前回までに、両端に獅子紋および中央に虎紋を置く3間巾の石造連子窓型蕃塀の羽目板部のうち、両端の獅子は後脚を高くあげて概ね向かい合わせとなり、中央部の虎は後脚を高くあげてほぼ正面を向き、さらに虎紋の右側に竹が1本真っ直ぐに伸び、虎の尾は左側に伸びて波打っている「2獅子1虎紋Aタイプ1類」を紹介した。ここでもう少し検討してみたい。

 2獅子1虎紋Aタイプ1類の羽目板部を持つ3間巾の石造連子窓型蕃塀は、全部で12事例が存在する。これらの蕃塀を製作年代順に並べると、1926年に稲沢市塩江神社例、1928年に大治町西条八劔社例と清須市鍋片松山神社例、1931年に名古屋市中村区岩塚七所社例と一宮市馬見塚六所社例と稲沢市込野富士社例と稲沢市込野八龍社例、1936年に春日井市稲口津島社例と稲沢市平野八幡社例、1939年に清須市上条稲荷社例、1941年に甚目寺町栄須佐之男社例、1965年に甚目寺町漆部神社例の順に製作されたことが分かる。

 また、製作者に着目すると、一宮市馬見塚六所社例・春日井市稲口津島社例・稲沢市込野八龍社例・稲沢市平野八幡社例・清須市上条稲荷社例・清須市鍋片松山神社例・甚目寺町栄須佐之男社例の7事例は名古屋市西区の角田六三郎、名古屋市中村区岩塚七所社例・稲沢市込野富士社例・稲沢市塩江神社例・大治町西条八劔社例の4事例は名古屋市西区の角田乙吉、甚目寺町漆部神社例は岡崎市の小林秋三郎によって製作されたことが判明した。

 この結果、2獅子1虎紋Aタイプ1類の羽目板部を持つ3間巾の石造連子窓型蕃塀は、1926年から1941年の間に角田六三郎と角田乙吉によって製作されたものが大半を占めている。特に1931年には4事例も製作されていた。なお、戦後に岡崎市の石工の作品が1事例存在するが、これは彫刻の雰囲気が異なるものであった。
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by banbeimania | 2010-09-27 21:49 | 蕃塀を深める | Comments(0)

両端に獅子紋・中央に虎紋を置く3間の羽目板部(その4)

 現在は、両端に獅子紋および中央に虎紋を置く3間巾の石造連子窓型蕃塀の羽目板部のうち、両端の獅子は後脚を高くあげて概ね向かい合わせとなり、中央部の虎は後脚を高くあげてほぼ正面を向く「2獅子1虎紋Aタイプ」を取り上げている。

 この中で、虎紋の右側に竹が1本真っ直ぐに伸び、虎の尾は左側に伸びて波打っている「2獅子1虎紋Aタイプ1類」の事例は12例存在するが、前回はこのうち5事例を具体的に紹介した。ここでは残りの7事例を例示する。

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         稲沢市塩江神社の蕃塀の羽目板部
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         稲沢市平野八幡社の蕃塀の羽目板部
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         清須市上条稲荷社の蕃塀の羽目板部
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         清須市鍋片松山神社の蕃塀の羽目板部
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         あま市(旧甚目寺町)漆部神社の蕃塀の羽目板部
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         あま市(旧甚目寺町)栄須佐之男社の蕃塀の羽目板部
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         海部郡大治町西条八劔社の蕃塀の羽目板部
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by banbeimania | 2010-09-26 11:05 | 蕃塀を深める | Comments(0)

両端に獅子紋・中央に虎紋を置く3間の羽目板部(その3)

 3間巾の石造連子窓型蕃塀の羽目板部は大きく11類に区分でき、そのうち、両端に獅子紋および中央に虎紋を置く事例はさらに9類に細分され、さらに両端の獅子は後脚を高くあげて概ね向かい合わせとなり、中央部の虎は後脚を高くあげてほぼ正面を向く「2獅子1虎紋Aタイプ」は4類に細分できる。この中で、虎紋の右側に竹が1本真っ直ぐに伸び、虎の尾は左側に伸びて波打っている「2獅子1虎紋Aタイプ1類」を検討する。

 2獅子1虎紋Aタイプ1類の羽目板部を持つ3間巾の石造連子窓型蕃塀には名古屋市中村区岩塚七所社例、一宮市馬見塚六所社例、春日井市稲口津島社例、稲沢市込野富士社例、稲沢市込野八龍社例、稲沢市塩江神社例、稲沢市平野八幡社例、清須市上条稲荷社例、清須市鍋片松山神社例、あま市(旧甚目寺町)漆部神社例、あま市(旧甚目寺町)栄須佐之男社例、大治町西条八劔社例の12事例が存在する。今回はこのうち5事例を具体的に例示する。

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          名古屋市中村区岩塚七所社の蕃塀の羽目板部
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          一宮市馬見塚六所社の蕃塀の羽目板部
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          春日井市稲口津島社の蕃塀の羽目板部
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          稲沢市込野富士社の蕃塀の羽目板部
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          稲沢市込野八龍社の蕃塀の羽目板部
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by banbeimania | 2010-09-25 20:50 | 蕃塀を深める | Comments(0)

両端に獅子紋・中央に虎紋を置く3間の羽目板部(その2)

 3間巾の石造連子窓型蕃塀の羽目板部は大きく11類に区分できるが、そのうち、両端に獅子紋および中央に虎紋を置く事例はさらに9類に細分できる。今日からは、両端の獅子は後脚を高くあげて概ね向かい合わせとなり、中央部の虎は後脚を高くあげてほぼ正面を向く「2獅子1虎紋Aタイプ」を検討する。

 獅子と虎ともに後脚を高くあげ、中央の虎がほぼ正面を向く「2獅子1虎紋Aタイプ」は全部で17事例がある。このタイプの中央の虎紋は概ね下半身を右寄りに置き、背景に竹紋が施されている。この2獅子1虎紋Aタイプは、中央の虎紋の状態でさらに4類に細分が可能である。
 2獅子1虎紋Aタイプ1類:虎紋の右側に竹が1本真っ直ぐに伸び、虎の尾は左側に伸びて波打っているもの。
 2獅子1虎紋Aタイプ2類:虎紋の左側に竹が1本真っ直ぐに伸び、虎の尾は左側に伸びて波打っているもの。
 2獅子1虎紋Aタイプ3類:虎紋の左側に竹が1本真っ直ぐに伸び、虎の尾は右側に伸びて波打っているもの。
 2獅子1虎紋Aタイプ4類:虎紋の背後全面に竹が表現され、虎の尾は左側に伸びて波打っているもの。

 これらの内訳は現状で下記の通りである。
2獅子1虎紋Aタイプ1類:12例
2獅子1虎紋Aタイプ2類:3例
2獅子1虎紋Aタイプ3類:1例
2獅子1虎紋Aタイプ4類:1例
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by banbeimania | 2010-09-24 21:56 | 蕃塀を深める | Comments(0)

両端に獅子紋・中央に虎紋を置く3間の羽目板部(その1)

 3間巾の石造連子窓型蕃塀の羽目板部は大きく11類に区分できるが、今回からは、その中で両端に獅子紋を、中央に虎紋を置く事例について詳しく検討していきたい。

 両端に獅子紋が、中央に虎紋が表現される事例は全部で33基存在するが、これらは獅子の体の向きなどの特徴から、さらに9類に細分できる。

 2獅子1虎紋Aタイプ:両端の獅子は後脚を高くあげて概ね向かい合わせとなり、中央部の虎は後脚を高くあげてほぼ正面を向くもの
 2獅子1虎紋Bタイプ:両端の獅子は後脚を高くあげて概ね向かい合わせとなり、中央部の虎は後脚を高くあげて左を向くもの
 2獅子1虎紋Cタイプ:両端の獅子は後脚を高くあげて概ね向かい合わせとなり、中央部の虎は後脚を高くあげて右を向くもの
 2獅子1虎紋Dタイプ:両端の獅子は後脚を高くあげて向かい合わせとなり、中央部の虎は腰を落として右を向くもの
 2獅子1虎紋Eタイプ:両端の獅子は後脚を高くあげて向かい合わせとなり、中央部の虎は腰を落として左を向くもの
 2獅子1虎紋Fタイプ:両端の獅子は後脚を高くあげて向かい合わせとなり、中央部には2頭の虎が腰を落として左を向くもの
 2獅子1虎紋Gタイプ:両端の獅子は腰を落として向かい合わせとなり、中央部の虎は後脚を高くあげてほぼ正面を向くもの
 2獅子1虎紋Hタイプ:両端の獅子は腰を落として向かい合わせとなり、中央部の虎は後脚を高くあげて左を向くもの
 2獅子1虎紋Iタイプ:両端の獅子が向かい合わせとならないもの
 
これらの内訳は現状で下記の通りである。
 2獅子1虎紋Aタイプ:17例
 2獅子1虎紋Bタイプ:5例
 2獅子1虎紋Cタイプ:3例
 2獅子1虎紋Dタイプ:2例
 2獅子1虎紋Eタイプ:1例
 2獅子1虎紋Fタイプ:1例
 2獅子1虎紋Gタイプ:1例
 2獅子1虎紋Hタイプ:1例
 2獅子1虎紋Iタイプ:2例
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by banbeimania | 2010-09-23 23:12 | 蕃塀を深める | Comments(0)

全てが無紋となる3間の羽目板部

 3間巾の石造連子窓型蕃塀の羽目板部は大きく11類に区分できるが、今回はその中で3区画とも無紋の羽目板がはめ込まれる事例について詳しく検討したい。

 3区画とも無紋の石板がはめ込まれる羽目板部を持つ3間巾の石造連子窓型蕃塀には、名古屋市北区楠神明社、清須市土田八幡社の2事例のみが存在する。

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          名古屋市北区楠神明社の蕃塀の羽目板部
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          清須市土田八幡社の蕃塀の羽目板部

 この2事例を製作年別に見ると、1966年に土田八幡社例、1988年に楠神明社例が製作されたことが判明する。製作者では、楠神明社例は岡崎市の武田石材店によるものであったが、土田八幡社は不明であった。

 この結果、3区画とも無紋の石板がはめ込まれる羽目板部を持つ3間巾の石造連子窓型蕃塀は、類例が極めて少ない上に、比較的新しい事例が多いことに気づく。案外、3区画とも四隅を変形させた方形枠が表現される羽目板部がより省略化されて近年に無紋になったものなのかもしれない。
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by banbeimania | 2010-09-22 22:17 | 蕃塀を深める | Comments(0)

全てに四隅を変形させた方形枠を置く3間の羽目板部(その45)

 前回は、この3区画とも四隅を変形させた方形枠が表現される羽目板部の初期の状況を解説してみた。この種の羽目板部は、12タイプ29類に細分されるが、これを製作年代別に検討すると、5段階に区分して整理できることが分かる。
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 1段階(1911年〜1916年):隅角部を内側へ膨らませた先端が尖る横長の方形枠のみが展開する段階。装飾の少ないタイプで、バリエーションも少ない。
 2段階(1917年〜1930年):隅角部を扇形に内側へ膨らませた状態の方形枠や、縦長の方形枠など多様な新しいタイプが出現し、最も作品が多く展開する段階。名古屋市西区の石工荒木弥助の作品が目立っている。
 3段階(1931年〜1953年):新しいタイプはほとんど認められず、特に方形枠内全体が低くなり隅角部は内側へ膨らませた先端が尖るCタイプが激減する段階。稲沢市の石工石松の作品が目立っている。
 4段階(1954年〜1982年):バリエーションはさらに少なくなり、全体として縦長の方形枠が増加する段階。岡崎市所在の石工の作品がやや目立っている。
 5段階(1983年〜):これまで多かったAタイプとBタイプが減少し、これまで少なかったCタイプが再び増加する段階。方形枠は正方形に近い形状のものが多く、作者は不明なものが大半を占める。

 以上のようにみると、3区画とも四隅を変形させた方形枠が表現される羽目板部は、横長でシンプル→多様→縦長でシンプル→正方形でシンプルという流れで変化していると思われる。
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by banbeimania | 2010-09-20 21:10 | 蕃塀を深める | Comments(0)