蕃塀(ばんぺい)にこだわったブログです。蕃塀は神社の拝殿の前にある衝立状の塀です。
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簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木の組合せ(その3)

 木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分でき、その中で「簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木の組合せ」の事例は5類に細分できる。今回は簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木Bタイプを取り上げたい。

 簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木Bタイプは、腕木の側面に沈線を削って施された蕨手状の雲気紋が下からの外形ラインに続く形で湾曲し、途中で枝分かれして雲気紋(沈線)が施されるもので、このタイプの木造連子窓型蕃塀には、名古屋市昭和区川原神社例と、清須市落合八劔社例の2事例がある。これについて詳しく検討したい。
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         名古屋市昭和区川原神社の蕃塀の腕木と肘木
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         清須市落合八劔社の蕃塀の腕木と肘木

 上記の2事例のうち、川原神社例は1953年に製作されたと推定されるが、落合八劔社例は製作年代が不明である。また、3例とも製作者が不明である。全て3間巾の木造連子窓型蕃塀であるが、屋根は川原神社例が銅板一文字葺き屋根、落合八劔社例が桟瓦葺き屋根であった。両者は肘木の形状はやや似ているが、蕃塀や神社の規模、屋根の形式、分布地域などに共通点は見出しにくい。簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木Aタイプと同様に、Bタイプ特有の傾向を読み取ることが難しい状況である。
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by banbeimania | 2011-10-31 01:02 | 蕃塀を深める | Comments(0)

簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木の組合せ(その2)

 木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分でき、その中で「簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木の組合せ」の事例は5類に細分できる。まず初めに、簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木Aタイプを取り上げたい。

 簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木Aタイプは、腕木の側面に沈線を削って施された蕨手状の雲気紋が上下に枝分かれするもので、このタイプの木造連子窓型蕃塀には、一宮市黒田白山神社例、小牧市東田中八所社例、津島市津島神社例の3事例がある。これについて詳しく検討したい。
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         一宮市黒田白山神社の蕃塀の腕木と肘木
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         小牧市東田中八所社の蕃塀の腕木と肘木
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         津島市津島神社の蕃塀の腕木と肘木

 上記の3事例のうち、津島神社例は1825年前後に、黒田白山神社例は1915年に製作されたが、東田中八所社例は製作年代が不明である。また、3例とも製作者が不明である。全て3間巾の木造連子窓型蕃塀であるが、屋根は黒田白山神社例が銅板一文字葺き屋根、東田中八所社例が桟瓦葺き屋根、津島市津島神社例が桧皮葺き屋根であった。これらを見ると、肘木の形状、蕃塀や神社の規模、屋根の形式、製作年代、分布地域など見事にバラバラで、簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木Aタイプの傾向を読み取ることが難しい。
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by banbeimania | 2011-10-30 07:41 | 蕃塀を深める | Comments(0)

簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木の組合せ(その1)

 木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分できるが、今回はその中で6番目の「簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木の組合せ」の事例について詳しく検討したい。

 木造連子窓型蕃塀の中で簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木の組合せを持つものは全部で24事例が存在する。肘木の側面に施される紋様は、腕木の場合と同様に、主に蕨手状に円弧を描く雲気紋であるが、この雲気紋の形状からさらに5類に細分することが可能である。

簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木Aタイプ:肘木の蕨手状の雲気紋(沈線)が上からの外形ラインに続く形で湾曲し、途中で枝分かれして雲気紋(沈線)が施されるもの。
簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木Bタイプ:肘木の蕨手状の雲気紋(沈線)が下からの外形ラインに続く形で湾曲し、途中で枝分かれして雲気紋(沈線)が施されるもの。
簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木Cタイプ:肘木の蕨手状の雲気紋(沈線)が上からの外形ラインに続く形で湾曲するもの。途中で雲気紋(沈線)は枝分かれしない。
簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木Dタイプ:肘木の蕨手状の雲気紋(沈線)が下からの外形ラインに続く形で湾曲するもの。途中で雲気紋(沈線)は枝分かれしない。
簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木Eタイプ:肘木の蕨手状の雲気紋(沈線)が外形ラインに接続しないもの。
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これらの内訳は下記の通りである。
簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木Aタイプ: 3例
簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木Bタイプ: 2例
簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木Cタイプ:12例
簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木Dタイプ: 6例
簡略雲形腕木と雲形彫刻入り肘木Eタイプ: 1例
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by banbeimania | 2011-10-29 09:19 | 蕃塀を深める | Comments(0)

雲形腕木のみを置くもの

 木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分できるが、今回はその中で5番目の「雲形腕木のみを置くもの」の事例について詳しく検討したい。

 木造連子窓型蕃塀の中で、側面に彫刻による紋様を持たない雲形腕木のみを置くもので、肘木を持たないものは、春日井市廻間岩船神社と犬山市針綱神社の2社に事例が存在する。両者とも腕木の形状は先端付近の下端部を波状に削り、上端部が鋭角に尖るものであった。これについて詳しく検討したい。
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         春日井市廻間岩船神社の蕃塀の腕木
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         犬山市針綱神社の蕃塀の腕木

 この廻間岩船神社例と針綱神社例は製作年代と製作者は不明である。両者とも3間巾の木造連子窓型蕃塀で、銅板一文字葺き屋根であった。両者に共通する「下端部を波状に削り上端部が鋭角に尖る」という腕木の特徴は、「雲形彫刻入り腕木のみを置くもの」とよく似ているものであった。「雲形腕木のみを置くもの」と「雲形彫刻入り腕木のみを置くもの」は腕木の側面に彫刻を持つか持たないかの相違に過ぎず、合わせて4事例(内割田天神社例・尾張大国霊神社・廻間岩船神社例・針綱神社例)は腕木については同類ということができよう。4事例とも先端の小口面が白色に塗布されている。
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by banbeimania | 2011-10-28 00:32 | 蕃塀を深める | Comments(0)

雲形腕木と湾曲肘木の組合せ

 木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分できるが、今回はその中で4番目の「雲形腕木と湾曲肘木の組合せ」の事例について詳しく検討したい。

 木造連子窓型蕃塀の中で側面に彫刻による紋様を持たない雲形腕木に先端部の下端がわずかに湾曲する肘木の組合せのものは名古屋市北区山田天満宮と清須市西枇杷島宮前神明社の2事例が存在する。両者とも腕木先端の上部は大きく鉤鼻状に突き出ている。これについて詳しく検討したい。
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        名古屋市北区山田天満宮の蕃塀の腕木と肘木
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        清須市西枇杷島宮前神明社の蕃塀の腕木と肘木

 この山田天満宮例と西枇杷島宮前神明社例は製作年代と製作者は不明である。両者とも3間巾の木造連子窓型蕃塀で、銅板一文字葺き屋根であった。腕木の形状はイメージが似ているように感じられるが、それでも同類というわけではない。先端部を白色などで塗布するような装飾は全く認められない。
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by banbeimania | 2011-10-27 00:48 | 蕃塀を深める | Comments(0)

雲形彫刻入り腕木のみを置くもの

 木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分できるが、今回はその中で3番目の「雲形彫刻入り腕木のみを置くもの」の事例について詳しく検討したい。

 木造連子窓型蕃塀の中で肘木を持たずに雲形彫刻入り腕木のみを置くものは全部で一宮市内割田天神社と稲沢市尾張大国霊神社の2事例が存在する。両者とも腕木の形状は先端付近の下端部を波状に削り、上端部が鋭角に尖るものであった。これについて詳しく検討したい。
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        一宮市内割田天神社の蕃塀の腕木
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        稲沢市尾張大国霊神社の蕃塀の腕木

 内割田天神社例は1965年に建築業の梶浦新太郎と土建業の高木一作によって製作され、尾張大国霊神社例は現在のものは製作年代と製作者ともに不明であるが、1714年以前から存在したと推測されている。全て3間巾の木造連子窓型蕃塀で、内割田天神社の蕃塀は銅板一文字葺き屋根と尾張大国霊神社の蕃塀は桧皮葺きであった。両者は腕木というパーツが似ているものの、その他の特徴はあまり類似点がないように感じられる。
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by banbeimania | 2011-10-26 00:27 | 蕃塀を深める | Comments(0)

蕃塀マニア余話(その9)中断の経緯

 別に話題にする必要はないのだが、長らく記事の更新を中断した間のことを少し触れておきたい。

 平成23年3月6日の投稿を最後に記事が途絶え、6月頃までは細々と更新を続けたものの、結局10月までの約7ヶ月間のお休みをいただいた形となった。平成23年3月11日の悲しい出来事は確かに大きかったが、中断の本質はそこにはないと思っている。まして、実生活が忙しすぎたわけでもないし、健康上の問題があったわけでもない。

 なんというか蕃塀マニアの存在について筆者自身が少し勘違いをしてしまったために、何となく更新を行う気になれなかったのだと思う。そう、気分が乗らなかったのである。そして、その勘違いとは、蕃塀マニアはマニアであって、それ以外の何ものでもないはずなのに、いつの間にか何か別のものになってしまったということなのだろう。

 蕃塀マニアの内容は、暗にいろいろな思いや意図があったとしても、所詮は誰が何と言おうとそれを集めて分析するという自己満足の世界に浸っていたものに過ぎない。それが、そのマニアックさが一部でウケたのか何か良く分からないが、○○くさ学会やらスゴ○○やらいくつかの場面で過大な評価をいただくうちに、なにがしかの社会的な位置づけを得てしまったかのような錯覚を自分自身が勝手に覚えてしまったのだと思う。その位置づけの重みというか、他から「やらされている」という感覚に陥ってしまったのがよくなかったのだろう。

 実生活にとって特にやらなくてもいい道楽を、やらされているという気分に陥ってしまったら、そこにはもう負担しか残らない。これが中断の本質だと今は思う。そしてその気分が抜け、自己満足の世界に浸る余裕が生まれた時、ようやくネタの整理を進めることができたのである。

 Otaniさん、Abeさん、ということなので、そっちはもう少し気分が乗るまでは待っていて欲しいと思う。まして業務でもないのに「人前」はちょっと・・ である。
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by banbeimania | 2011-10-25 00:01 | 探索の記録 | Comments(0)

雲形彫刻入り腕木と湾曲肘木の組合せ(その8)

 木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分でき、その中で「雲形彫刻入り腕木と湾曲肘木の組合せ」の事例は6類に細分できた。これまでに具体的な事例を紹介してきたが、最後に雲形彫刻入り腕木と湾曲肘木の組合せについてまとめておきたい。

 雲形彫刻入り腕木と湾曲肘木の組合せを持つ蕃塀は、春日井市二子白山神社例と一宮市西五城神明社例が表面を銅板で覆う桧皮葺き屋根、知多郡武豊町武雄神社例が桧皮葺き屋根である他は、全て銅板一文字葺き屋根であった。格が高い桧皮葺き屋根が3事例存在し、他も屋根の厚さが厚い銅板一文字葺き屋根ばかりで、重厚感溢れる屋根という点で共通している。しかし、装飾が最も派手な雲形彫刻入り腕木と雲形彫刻入り肘木の組合せよりも少し屋根本体に風格があるものが多いことは、どのように理解したら良いのだろうか。

 木造連子窓型蕃塀は製作年代がわからないものが多く、この組合せを持つ事例は年代が判明するものは、中島八幡社例の1933年、松原八幡社例の1934年、西五城神明社例の1938年、徳川神明社例の1950年の4事例のみであった。それをまとめると、1933年にEタイプが、1934年にCタイプが出現し、1938年にDタイプが現われ2基製作されたことになる。製作年代が判明するものは1930年代が多いと言えそうである。

 分布については、A・Bタイプは春日井市に分布の偏りが見られ、この他のタイプは事例が少ないものの名古屋市に多く認められる。雲形彫刻入り腕木と湾曲肘木の組合せを持つ蕃塀は、春日井市に腕木に派手な彫刻が見られ、名古屋市はやや地味であると思われる。
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by banbeimania | 2011-10-24 00:01 | 蕃塀を深める | Comments(0)

雲形彫刻入り腕木と湾曲肘木の組合せ(その7)

 木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分でき、その中で「雲形彫刻入り腕木と湾曲肘木の組合せ」の事例は6類に細分できる。最後に、雲形彫刻入り腕木と湾曲肘木Fタイプを取り上げたい。

 雲形彫刻入り腕木と湾曲肘木Fタイプは、腕木の先端が上下から伸びる雲気が合わさるように造形され、結果としてその結合部付近で孔が開く形となるもので、このタイプの木造連子窓型蕃塀には、名古屋市中区正木八幡社と武豊町武雄神社の2社に事例がある。これについて詳しく検討したい。
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        名古屋市中区正木八幡社の蕃塀の腕木と肘木
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        武豊町武雄神社の蕃塀の腕木と肘木

 上記の2事例は製作年代と製作者ともに不明であるが、それほど新しいものではないように見受けられる。全て3間巾の木造連子窓型蕃塀で、正木八幡社の蕃塀は銅板一文字葺き屋根、武雄神社の蕃塀は桧皮葺きであった。雲形彫刻入り腕木と湾曲肘木の組合せを持つ木造連子窓型蕃塀で桧皮葺きの事例は武雄神社例のみである。
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by banbeimania | 2011-10-23 09:43 | 蕃塀を深める | Comments(0)

雲形彫刻入り腕木と湾曲肘木の組合せ(その6)

 木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分でき、その中で「雲形彫刻入り腕木と湾曲肘木の組合せ」の事例は6類に細分できる。今回は、雲形彫刻入り腕木と湾曲肘木Eタイプを取り上げたい。

 雲形彫刻入り腕木と湾曲肘木Eタイプは、腕木の側面に沈線を削って施された蕨手状の雲気紋が下からの外形ラインに続く形で湾曲し半回転程度で止まるもので、このタイプの木造連子窓型蕃塀には、名古屋市中村区中島八幡社の1事例がある。これについて詳しく検討したい。
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        名古屋市中村区中島八幡社の蕃塀の腕木と肘木

 本事例は主柱に刻まれた銘文から1933年に製作されたことが分かるが、製作者は不明である。この中島八幡社例は腕木そのものが雲形に切り取られたその先端が尖るもので、この雰囲気は春日井市二子白山神社例と似ているといえよう(違いは側面下半に雲気紋が加わること)。また、下からの外形ラインに続く形で湾曲する雲気紋を持つものは、同じ名古屋市中村区の松原八幡社例のみである。なお、本事例も銅板一文字葺き屋根の3間巾の木造連子窓型蕃塀であった。
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by banbeimania | 2011-10-22 08:36 | 蕃塀を深める | Comments(0)