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蕃塀(ばんぺい)にこだわったブログです。蕃塀は神社の拝殿の前にある衝立状の塀です。
by banbeimania
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石造連子窓型蕃塀の規模(屋根巾—2)

 前回は368基存在する石造連子窓型蕃塀の屋根巾についてグラフを作成し、検討した。今日は、屋根巾が長いものと短いものを列挙して考えてみたい。

 屋根巾が長い順に並べた際に、上位に来るものを列挙すると、
1位:犬山市橋爪熊野神社(約1.0 m)
2位:江南市草井天神社、稲沢市池部神明社、稲沢市三丸渕宮裏神明社(約0.9m)
5位:江南市宮田川島神社、名古屋市天白区島田神社、一宮市光明寺愛宕社、一宮市松降古守神社、稲沢市河俣下神社、北名古屋市徳重十二所社、愛西市西川端神明社、名古屋市守山区大森八劔神社、愛西市日置八幡宮、春日町下之郷八幡社、稲沢市祖父江山崎川原神明社、北名古屋市九ノ坪十所社、江南市魚入神社、小牧市二重堀津島社、各務原市上ノ島神明神社、江南市宮後井出神社、稲沢市福島神明社A、江南市東野神社、江南市赤童子白山社、海部郡大治町堀之内天神社、名古屋市北区金城六所社(約0.8m)
となる。
石造連子窓型蕃塀の規模(屋根巾—2)_e0113570_21384475.jpg
           犬山市橋爪熊野神社の蕃塀

 屋根巾が短い順に並べた際に、上位に来るものを列挙すると、
1位:小牧市岩崎原新田津島社(約0.2m)
2位:岩倉市大市場神明社、一宮市上祖父江八劔社、稲沢市三丸渕寺東神明社(約0.3 m)
5位:丹羽郡大口町大御堂縣神社、北名古屋市二子神明社、北名古屋市西之保喰守社、江南市天王津島社、岩倉市大市場県明神社、北名古屋市鹿田十所社、稲沢市祖父江桜方神明社、岩倉市稲荷町稲荷社、犬山市楽田青塚前神明社、岩倉市北島白髭社、一宮市富田神明社、犬山市上野立野神社、小牧市坂庭神社、稲沢市横野神明社、一宮市御裳神社、海部郡美和町金岩白山社、愛西市北一色八幡社、小牧市小牧原新田神明社、北名古屋市宇福寺天神社、一宮市千秋穂積塚本八幡社、稲沢市日下部白山社、北名古屋市鹿田新宮社、稲沢市萩園神社、海部郡美和町花長八所神社、愛西市草平津島社、一宮市小赤見白山社、小牧市三ツ渕原新田神明神社、一宮市千秋小山神明社、一宮市千秋小山日吉社、一宮市浅野白山社、岩倉市曽野神明社、一宮市赤見国玉神社(約0.4m)
となる。
石造連子窓型蕃塀の規模(屋根巾—2)_e0113570_21395850.jpg
            小牧市岩崎原新田津島社の蕃塀

 この結果、規模が大きい方では、本体長が1位の江南市宮田川島神社の蕃塀と2位の名古屋市天白区島田神社の蕃塀は、ともに屋根巾が5位タイにランクインしている。また、規模が小さい方では、本体長が1位の丹羽郡大口町大御堂縣神社の蕃塀と2位タイの北名古屋市二子神明社・岩倉市大市場県明神社の蕃塀は屋根巾が5位タイに、本体長が2位タイの岩倉市大市場神明社の蕃塀は屋根巾が2位タイにそれぞれランクインしている。このようにみると、概ね本体長が長いものが高く、短いものが低い傾向を見ることができる。ただし、屋根長と本体長・全高と本体長の関係でみたように、必ずしも対応関係は一致しないことも明らかである。
# by banbeimania | 2009-06-27 21:41 | 蕃塀を深める | Comments(0)

石造連子窓型蕃塀の規模(屋根巾—1)

 これまで石造連子窓型蕃塀の規模について、本体長・屋根長・全高を取り上げ検討してきた。最後に、屋根巾について考えてみたい。

 私が、石造連子窓型蕃塀の屋根巾としたのは、屋根石の横幅を示しており、前面の軒先から後面の軒先までの距離(写真参照)である。従って、控え柱や基壇の大きさは一切考慮に入れていない数値である。計測の方法は、初めに全高をあらかじめ計算しておき、真横から写真撮影した蕃塀の画像から、計算された全高を基準にして算定したものであって、実測値ではない。ここではこの数値を用いて検討したい。
石造連子窓型蕃塀の規模(屋根巾—1)_e0113570_519751.jpg


 この結果、石造連子窓型蕃塀の屋根巾は、約0.2mから約1.0mまで分布することが明らかとなった。石造連子窓型蕃塀の屋根石は、衝立型蕃塀の笠木よりは幅広となっているが、木造連子窓型蕃塀に比べればかなり小さい数値となっている。屋根巾の分布頻度を示したのが、下記のグラフである。
石造連子窓型蕃塀の規模(屋根巾—1)_e0113570_5194995.jpg

 グラフをみると、約0.6mの部分をピークとする美しい正規分布をしていることが分かる。
# by banbeimania | 2009-06-26 05:21 | 蕃塀を深める | Comments(0)

石造連子窓型蕃塀の規模(全高—3)

 前回までに石造連子窓型蕃塀の全高について検討し、本体長との関係を考えてみた。そこでは、両者の対応関係は必ずしも一致しないことを確認した。

 そこで、今回は本体長と全高の比を算定し検討してみたい。計算方法は
幅広の度合い=本体長/全高
であり、これは数値が大きいほど正面からみて横に広く、数値が小さいほど縦に長い蕃塀であることを意味している。

 この数値について、本体長との関係を分布図でみた結果、本体長が長いほど幅広の度合いの高く(つまり大規模な蕃塀ほど横に長い)、本体長が短いほど幅広の度合いの低い(つまり小規模な蕃塀ほど縦に長い)という結果になった。木造連子窓型蕃塀の場合と同様の結果である。

 なお、幅広の度合いの高い順(横に広くなるもの)に並べた際に、上位に来るものを列挙すると、
1位:江南市宮田川島神社(2.16)
2位:名古屋市天白区島田神社(約2.043)
3位:稲沢市法立神明社(約1.818)
4位:一宮市伊富利部神社(約1.792)
5位:一宮市北小渕八幡社、一宮市赤見国玉神社(約1.706)
7位:海部郡七宝町藤島神社(約1.692)
8位:岩倉市曽野神明社、一宮市浅野白山社(約1.667)
10位:一宮市千秋小山日吉社、小牧市岩崎原新田津島社(1.625)
12位:一宮市丹陽九日市場日吉社(約1.583)
13位:愛西市由乃伎神社(約1.579)
14位:名古屋市中川区五女子八剱社(約1.556)
15位:一宮市北小渕大明神社、稲沢市西光坊神明社(1.55)
17位:名古屋市中川区元中野神明社(約1.522)
18位:丹羽郡大口町河北二ツ屋神明社(1.5)
となる。

 また、幅広の度合いの低い順(縦に高くなるもの)に並べた際に、上位に来るものを列挙すると、
1位:各務原市小網2126番地神明神社(0.76)
2位:一宮市江森津島社(約0.818)
3位:丹羽郡大口町大御堂縣神社(約0.824)
4位:愛西市立石八幡社(約0.826)
5位:北名古屋市二子神明社(約0.842)
6位:一宮市丹陽三ツ井休郷八幡社(約0.857)
7位:一宮市東五城若宮神明社、稲沢市六角堂八幡社(約0.864)
9位:春日井市上野神明神社(約0.870)
10位:岩倉市大市場神明社(約0.889)
11位:北名古屋市西之保喰守社、江南市天王津島社(0.9)
13位:一宮市大赤見日吉社(約0.905)
14位:稲沢市桜木宮前八坂社、海部郡甚目寺町小路神明社(約0.913)
16位:岩倉市大市場県明神社(約0.941)
17位:清須市朝日厳島神社(約0.947)
18位:一宮市千秋佐野厳島社、一宮市小信中島神明社(約0.952)
20位:一宮市玉野八幡社、名古屋市北区大我麻神社、海部郡甚目寺町甚目寺日吉社(約0.955)
23位:丹羽郡大口町秋田東郷前天神社、稲沢市清水神社、海部郡甚目寺町本郷八幡社(約0.9565)
26位:北名古屋市鍛冶ヶ一色八幡社(0.96)
となる。
 幅広の度合いが2番目に高い名古屋市天白区島田神社の蕃塀と、1番低い各務原市小網2126番地神明神社の蕃塀を写真で比べると、その印象の違いは一目瞭然である。
石造連子窓型蕃塀の規模(全高—3)_e0113570_084321.jpg
           名古屋市天白区島田神社の蕃塀
石造連子窓型蕃塀の規模(全高—3)_e0113570_093882.jpg
           各務原市小網2126番地神明神社の蕃塀
# by banbeimania | 2009-06-25 00:11 | 蕃塀を深める | Comments(0)

石造連子窓型蕃塀の規模(全高—2)

 前回は石造連子窓型蕃塀の全高についてグラフを作成し、検討した。今日は、全高が高いものと低いものを列挙して考えてみたい。

 全高の高い順に並べた際に、上位に来るものを列挙すると、
1位:一宮市三條神社(約3.4m)
2位:各務原市上ノ島神明神社(約3.3m)
3位:愛西市日置八幡宮(約3.2m)
4位:愛西市西川端神明社、江南市東野神社(約3.1m)
6位:稲沢市池部神明社、江南市宮後井出神社、稲沢市福島神明社A、北名古屋市九ノ坪十所社(約2.9m)
10位:西春日井郡春日町下之郷八幡社、名古屋市北区味鋺神社、春日井市上八田神明社(約2.8m)
13位:岩倉市神明太一社、北名古屋市徳重十二所社、一宮市奥町若宮神明社、稲沢市河俣下神社、名古屋市北区金城六所社、名古屋市守山区大森八劔神社(約2.7m)
19位:一宮市明地須佐之男社、小牧市二重堀津島社、海部郡七宝町藤島神社、稲沢市稲島八龍社、名古屋市北区羊神社、北名古屋市法成寺八劔社、一宮市光明寺愛宕社、江南市松竹七所社、津島市青塚白山社、一宮市今伊勢石刀神社、丹羽郡扶桑町柏森神社、海部郡七宝町遠島八幡神社、海部郡七宝町下之森八幡社、清須市寺野八劔社、清須市廻間八幡社、海部郡甚目寺町坂牧日吉社、北名古屋市山之腰天神社、海部郡美和町乙之子貴船社、海部郡大治町西条八劔社、名古屋市中川区長良八剱社、春日井市如意申六所社、愛西市藤ヶ瀬神社、西春日井郡豊山町豊場八所神社、名古屋市西区大乃伎神社、一宮市貴船神明社、海部郡大治町堀之内天神社、一宮市千秋加茂白山社(約2.6m)
となる。
石造連子窓型蕃塀の規模(全高—2)_e0113570_08368.jpg
           一宮市三條神社の蕃塀

 一方、全高の低い順に並べた際に、上位に来るものを列挙すると、
1位:岩倉市曽野神明社(約1.5m)
2位:一宮市白旗通八幡社、小牧市岩崎原新田津島社、一宮市千秋小山日吉社(約1.6m)
5位:岩倉市大市場県明神社、北名古屋市宇福寺天神社、一宮市千秋穂積塚本八幡社、稲沢市日下部白山社、一宮市千秋小山神明社、一宮市赤見国玉神社、一宮市北小渕八幡社、犬山市楽田青塚前神明社、丹羽郡大口町大御堂縣神社、名古屋市名東区本郷神明社(約1.7m)
15位:愛西市塩田神社、岩倉市大市場神明社、小牧市三ツ渕原新田神明神社、一宮市浅野白山社、小牧市小牧原新田神明社、丹羽郡大口町河北二ツ屋神明社、春日井市大留神明神社、一宮市宇夫須那神社、海部郡美和町花長八所神社、名古屋市中川区五女子八剱社(約1.8m)  
となる。
石造連子窓型蕃塀の規模(全高—2)_e0113570_09264.jpg
          岩倉市曽野神明社の蕃塀

 このようにみると、全高の高低は、本体長や屋根長の長短とはあまり関係がないことが判明した。確かに全高1位の一宮市三條神社は本体長が16位タイ、全高2位の各務原市上ノ島神明神社は本体長が7位タイ、全高3位の愛西市日置八幡宮は本体長が7位タイ、全高4位の愛西市西川端神明社は本体長が9位タイ、全高4位の江南市東野神社は本体長が12位タイなど、規模が大きいものはある程度関係があるようだが、それ以外ではこのような奇麗な相関関係は見出しにくい状態である。
# by banbeimania | 2009-06-24 00:10 | 蕃塀を深める | Comments(0)

石造連子窓型蕃塀の規模(全高—1)

 今回は、全部で368基存在する石造連子窓型蕃塀の全高について検討する。

 私が、石造連子窓型蕃塀の全高としたのは、地面または基壇の上面から屋根の大棟の上端までの距離(写真参照)である。従って、この「全高」は基壇を含まないが、礎石や布基礎や土台木を含む数値である。計測の方法は、本体長と同様、1mの物差しをおおむね蕃塀中央に置いた状態で正面から写真撮影し、その画像から計算したものであって、実測値ではない。ここではこの数値を用いて検討したい。
石造連子窓型蕃塀の規模(全高—1)_e0113570_020845.jpg

 この結果、石造連子窓型蕃塀の全高は、約1.5mから約3.4mまで分布することが明らかとなった。全高の分布頻度を示したのが、下記のグラフである。
石造連子窓型蕃塀の規模(全高—1)_e0113570_0213864.jpg

 グラフをみると、本体長や屋根長と比べて、やや美しい正規分布をしていることが分かる。
# by banbeimania | 2009-06-23 00:22 | 蕃塀を深める | Comments(0)