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蕃塀(ばんぺい)にこだわったブログです。蕃塀は神社の拝殿の前にある衝立状の塀です。
by banbeimania
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一宮市大赤見神明社の蕃塀

  ratama9さんのご教示により尾張地域の蕃塀の追加調査を行ったので、これからしばらく紹介していきたいと思う。ratama9さんには改めて感謝申し上げる。

 一宮市大字大赤見字御神明に所在する神明社は、創立年代などは不明である。祭神は天照大神と思われる。

 大赤見神明社の蕃塀は、2間巾の石造連子窓型蕃塀で、大きさは概略で本体長約2.0m、全高約1.9m、屋根長約2.7m、屋根巾約0.6mを測り、両側に控え柱を持たない。

 詳細な構造は次の通り。切石を周囲に配したコンクリート製基壇に礎石と石製布基礎を置き、さらに円形礎石の上に円柱を2本立てて屋根石を載せる。円柱の内側には下から羽目板部、腰貫、連子窓部、内法貫、欄間部の順に材を積み重ねている。羽目板部は円柱による束柱を1本立て2区画に分け、両区画の表面はそれぞれ四隅を内側へ窪ませた方形枠が施されている。裏面には装飾はなく左側の区画に「平成二十二年八月吉日 氏子一同」と黒文字が刻まれている。欄間部は中央に「神明社」と記された黒色に塗布された扁額が配置され、その両側には隅丸方形の透かしが施されている。円柱の柱頭に腕木板が前後にあり、連子窓部は角柱を8本立てて竪連子に造られている。屋根は棟木まで含めて一石で作られ、屋根は寄棟状の反り屋根で、棟木は断面五角形の角材の両端が少し突き出ている状態に切り出されていた。

 大赤見神明社は、正面から灯籠、鳥居、蕃塀、灯籠、狛犬から基壇上の本殿に至る社殿構成を持つ。

 大赤見神明社の蕃塀は、作者は不明であるが、平成22(2010)年に製作されたもので、筆者が知る最も新しい事例である。筆者は2007年12月に参拝したことがあるが、この時点では蕃塀は存在していなかった。社殿構成で異なる点は、蕃塀以外には見当たらない。さて、本蕃塀は規模が小さめで装飾はシンプルである。ただし、屋根石が棟木と一体化している事例は極めて珍しいと思われる。
一宮市大赤見神明社の蕃塀_e0113570_23410599.jpg

# by banbeimania | 2024-04-12 23:41 | 蕃塀の事例 | Comments(0)

羽島市の蕃塀

 岐阜県神社庁のホームページによれば、羽島市には84社の神社が記載されている。私はこの昨年11月中にこの87柱の神社を踏破できたが、このうち蕃塀を持つ神社は既に紹介した正木賀茂神社、正木高彦神社、竹鼻駒塚神社の3例がある。

 この他の足近北宿白山神社、足近市場神明神社、足近7丁目神明神社、足近小荒井神明神社、足近八剣神社、足近直道白山神社、足近6丁目白山神社、足近坂井白山神社、足近八幡神社、足近北野神社、足近阿遅加神社、正木光法寺稲荷神社、正木光法寺神明神社、正木三社神社、正木森貴船神社、正木大浦神明神社、正木六攸神社、正木三ツ柳神明神社、正木曲利中ノ畑貴船神社、正木曲利村中貴船神社、正木不破一色貴船神社、正木坂丸貴船神社、竹鼻狐穴八幡神社、竹鼻狐穴稲荷神社、竹鼻狐穴巖島神社、竹鼻狐穴神明神社、竹鼻飯柄八幡神社、竹鼻飯柄神明神社、竹鼻蜂尻神明神社、江吉良神宮神社、江吉良水除神社、江吉良野々宮神社、江吉良神明神社、江吉良県神社、竹鼻八剱神社、竹鼻3010稲荷神社、竹鼻2348稲荷神社、竹鼻秋葉神社、福寿富士神社、福寿間島八幡神社、福寿熊野神社、福寿聖神社、福寿神明神社、福寿津島神社、福寿平方八幡神社、小熊外粟野白山神社、小熊内粟野白山神社、小熊天神神社 、小熊神明八幡神社、小熊若宮八幡神社、小熊素盞鳴神社、小熊八幡神社、小熊八剣神社、小熊豊受神社、小熊神明神社、小熊阿蘇神社、小熊市杵島神社、小熊洲原神社、舟橋洞神社、上中長間神明神社、上中白鬚神社、下中春日神社、下中神明神社、下中稲荷神社、下中櫟江神社、上中午北稲荷神社、上中八幡神社、上中沖稲荷神社、上中中神明神社、桑原八剱神社と桑原稲荷神社の合殿、桑原白鬚神社、桑原神明神社、桑原西小薮八幡神社、桑原津島神社、桑原小薮八幡神社、桑原大須長良八幡神社、桑原御霊神社、堀津426八剣神社、堀津2236八剣神社、堀津神明神社の81柱には蕃塀は存在しないことが確認された。また、岐阜県神社庁の資料には存在しない正木町大浦稲荷神社、正木町大浦金刀比羅神社、小熊町新生秋葉神社、竹鼻町狐穴神明神社秋葉神社、下中町城屋敷不明神社の5社にも蕃塀は認められなかった。

 岐阜県南部(旧美濃国)にある羽島市では、岐阜県神社庁のリスト中の約3.6%の神社で蕃塀が存在することが判明した。羽島市が所属する旧羽島郡では、岐南町が0.0%(23社中0社)、笠松町が約7.4%(27社中2社)、各務原市川島町が約29.4%(17社中5社)の割合で蕃塀が存在することが分かっており、羽島郡全体としては少ないながらも蕃塀が分布する地域といえる。
# by banbeimania | 2024-04-09 23:03 | 探索の記録 | Comments(0)

羽島市竹鼻駒塚神社の蕃塀

 羽島市竹鼻町駒塚に所在する駒塚神社は、岐阜県神社庁のホームページによれば、文禄3(1594)年9月に創立され、過去7回にわたり造営が繰り返されたと記録があるという。明治42(1909)年に境内神社春日神社と合祀したという。祭神は天照大神、武甕槌神、経津主神、天児屋根命と姫命である。

 竹鼻駒塚神社の蕃塀は、3間巾の木造銅板葺き連子窓型蕃塀である。大きさは概略で、本体長約3.7m、全高約2.9m、屋根長約4.9m、屋根巾約1.7mで、両側に控え柱を持つ。

 詳細の構造は次の通り。基壇を持たず直接地面に石製布基礎と木製布基礎を置き、その上に角柱による本柱2本立てて下から順に腰貫と内法長押を通し上端は棟木を渡して本塀とし、その両脇に角柱による小柱をそれぞれ1本立てて腰貫を通し本塀より低い位置に内法長押と棟木を渡して脇塀としている。本塀と脇塀はともに内法長押の上位に方形肘木と方形腕木を架し、表裏両面の出桁を支え垂木を渡して屋根板を載せている。屋根は切妻造りの直線屋根で、本塀は檜皮葺の上に銅板が覆い、脇塀は屋根板に直接銅板が一文字葺きされていた。大棟はあおり板と断面五角形状の棟木を置き、これらも銅板で包まれており、棟木の両端は外側に突き出ている。本塀側の脇塀の屋根には雲形に装飾された破風板が設置されている。蕃塀の中央には竪連子窓が設けられており、その上には2本の横木が施され(横連子)、下には縦羽目板が嵌め込まれていた。欄間部(横連子)の中央には方形板材による扁額が配置され「神門」と墨書されていた。控え柱は直接地面に石製角柱を立てて造られ、脇塀よりも本塀の控え柱は太く高い。それぞれの控え貫2本は木製であった。右側脇塀の縦羽目板裏面に家紋2種と人名5名分の名前が刻まれた銅板が釘打ちされていた。柱と長押が交差する部分や垂木の先端には餝金具が設けられ細工が細かい。

 竹鼻駒塚神社は、正面から一の鳥居、灯籠群、太鼓橋、灯籠、二の鳥居、灯籠、蕃塀、灯籠、狛犬、基壇上の拝殿、渡殿から本殿施設群に至る構成を持つ。

 竹鼻駒塚神社の蕃塀は、製作年代や作者は不明である。これまで確認された3間巾の蕃塀は全て各間の規模が同等であったが、本例は初めて本塀と脇塀の大きさの異なる2種の塀の組み合わせによるもので、極めて珍しい。扁額に「神門」とあるが、実際には門ではなく塀の構造なので、ここでは蕃塀と認識しておくが、本塀(門)と脇塀の組み合わせの事例としては、豊橋市佐藤町5丁目に所在する佐藤八幡社例がある。佐藤八幡社例は中央が明確に門の構造をしており、これまで蕃塀として紹介していないが、蕃塀類似施設とした方が適切かもしれない。
羽島市竹鼻駒塚神社の蕃塀_e0113570_23131350.jpg

# by banbeimania | 2024-04-06 23:14 | 蕃塀の事例 | Comments(0)

羽島市正木高彦神社の蕃塀

 岐阜県羽島市正木町新井に所在する高彦神社は、境内の石碑によれば、鎮座した年代は不明であるが、永禄3(1560)年の織田信長による兵火、天正12(1584)年の木曽川大洪水、明治29(1896)年の木曽川大洪水などにより社殿は何度か失われたが、そのたびに再興し現在に至る。祭神は高皇産霊神と神皇産霊神と天津彦火瓊瓊杵尊である。

 正木高彦神社の蕃塀は、3間巾の石造連子窓型蕃塀で、大きさは概略で本体長約2.8m、全高約2.5m、屋根長約3.7m、屋根巾約0.7mを測り、両側に控え柱を持つ。

 詳細な構造は次の通り。基壇を持たず直接地面に円柱を2本立てて屋根石を載せる。円柱の内側には下から羽目板部、腰貫、連子窓部、内法貫、欄間部の順に材を積み重ねている。羽目板部は角柱による束柱を2本立て3区画に分け、両側の区画の表面に玉取り獅子紋、中央の区画の表面に倒立する獅子紋が施されている。裏面には中央の区画に「皇紀二千六百年記念」右側の区画裏面には「ナゴヤ西区八坂町 石匠角田六三郎作」の文字が刻まれていた。欄間部は全体に頭部を両端に置く双龍紋が施されている。円柱の前後に柱頭に腕木板があり、連子窓部は角柱を10本立てて竪連子に造られている。屋根は寄棟状に切り出された反り屋根で、棟木石は中央に丸に「高」字紋が施された断面方形の角材が置かれている。控え柱は全て石製で柱の頭部は宝珠に形作られている。

 正木高彦神社は、正面から鳥居、灯籠、蕃塀、基壇上の壁のない妻入り拝殿から二重基壇上の本殿に至る社殿構成を持つ。

 正木高彦神社の蕃塀は、紀元2600年(昭和15(1940)年)の記念として、名古屋市西区八坂町の石工角田六三郎によって製作されたものである。角田六三郎によって製作された石造連子窓型蕃塀は、これまでに48例が確認されているが、本例のような羽目板部が3間全獅子紋タイプとなる事例が最も多く確認されている。この結果、羽島市にも角田六三郎の作品が広がっていたことが判明した。
羽島市正木高彦神社の蕃塀_e0113570_22350155.jpg

# by banbeimania | 2024-04-03 22:36 | 蕃塀の事例 | Comments(0)

羽島市正木賀茂神社の蕃塀

 岐阜県羽島市正木町南及4丁目に所在する賀茂神社は、岐阜県神社庁のホームページによれば、慶長4(1599)年12月23日社人岩田宗源が尾張国葉栗郡玉野井村にある加茂神社を本村(正木町)に勧請し村社としたと記されている。祭神は加茂別雷命と玉依姫命である。

 正木賀茂神社の蕃塀は、3間巾の石造連子窓型蕃塀で、大きさは概略で本体長約2.7m、全高約2.5m、屋根長約3.3m、屋根巾約0.5mを測り、両側に控え柱を持つが、現在は裏側のみが残存している。

 詳細な構造は次の通り。低いコンクリート製基壇に直接円柱を2本立てて屋根石を載せる。円柱の内側には下から地貫、羽目板部、腰貫、連子窓部、内法貫、欄間部の順に材を積み重ねている。羽目板部は角柱による束柱を2本立て3区画に分け、全区画の表裏両面に四隅を内側へ窪ませ円紋を配置させた方形枠が施されている。右側円柱の裏面には「寄附人 市橋村 (人名1名分)」、左側円柱の裏面には「昭和□(五ヵ)年五月建之」の文字が刻まれていた。欄間部は中央部に「賀茂神社」と記された琴柱状の扁額が配置され、両側2区画には角柱による束柱が1本ずつ設けられていた。円柱の柱頭に腕木板などがなく、連子窓部は角柱を束柱状に7本立てて竪連子に造られている。屋根は寄棟状に切り出された照り屋根で、棟木石は断面方形の角材が置かれている。

 正木賀茂神社は、正面から灯籠、鳥居、蕃塀、灯籠、狛犬から基壇上の拝殿、渡殿から本殿施設群(祭文殿や本殿)に至る社殿構成を持つ。

 正木賀茂神社の蕃塀は、昭和5(1930)年に製作されたものだが、作者は不明である。この石造連子窓型蕃塀は、連子窓部のまばらに配置された竪連子の角柱が腰貫や内法貫に平行して置かれている点が珍しい。
羽島市正木賀茂神社の蕃塀_e0113570_21465968.jpg

# by banbeimania | 2024-03-31 21:47 | 蕃塀の事例 | Comments(0)