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石造連子窓型蕃塀の規模(本体長—1)
今回は、全部で368基存在する石造連子窓型蕃塀の本体長について検討する。
私が、石造連子窓型蕃塀の本体長としたのは、両端にある主柱の両外側の間の距離(写真参照)であり、柱間と柱の太さを合計した数値である。計測の方法は、1mの物差しをおおむね蕃塀中央に置いた状態で正面から写真撮影し、その画像から計算したものであって、実測値ではなく不正確な概数(10cm単位)である。しかし、おおよその傾向についてはそれほど間違いではないと考えているので、ここではこの数値を用いて検討したい。 この結果、石造連子窓型蕃塀の本体長は、約1.4mから約5.4mまで分布することが明らかとなった。木造連子窓型蕃塀の本体長は約1.8mから約5.8mまで分布することからみると、石造連子窓型蕃塀は平均して木造のものよりもやや小規模になっているといえよう。なお、本体長の分布頻度を示したのが、下記のグラフである。
by banbeimania
| 2009-06-17 00:13
| 蕃塀を深める
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