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石造連子窓型蕃塀の欄間部の変遷(その3)
前々回から、17類91タイプに区分した359基の石造連子窓型蕃塀の欄間部について、蕃塀の製作年ごとに事例数を数えるとどうなるか検討している。そして前回は、これを初出年代が古いものから順に並び替え、まずは1911年〜1920年までに登場した20タイプの欄間部を概観した。その結果、初期の石造連子窓型蕃塀の欄間部は装飾を持たないシンプルなものであったと考えられた。
さて、今回は1921年〜1928年の間に初登場した30タイプの欄間部を概観したい。実際には1921年と1922年には新出したタイプが無いのだが、1923年には4タイプ、1924年には6タイプ、1925年には4タイプ、1926年には5タイプ、1927年には4タイプ、1928年には7タイプが出現しており、1923年〜1928年の6年間は最新タイプが最も多く創出された時期ということができる。 この30タイプを17類の大別にまとめてみると、頭部両端型双龍紋タイプ(12種中7種)、隅丸方形透かしタイプ(15種中7種)、頭部左中型双龍紋タイプ(9種中4種)、頭部中央型双龍紋タイプ(11種中4種)、頭部右中型双龍紋タイプ(3種中2種)、無紋石板タイプ(3種中2種)、諸紋のみタイプ(4種中1種)、扁額のみタイプ(5種中1種)、格子透かしタイプ(5種中1種)、束柱のみタイプ(8種中1種)となる。このようにして見ると、半数以上(30タイプ中17タイプ)の欄間部が双龍紋であることが判明し、この6年間で様々な双龍紋の欄間部が開発されたということができる。実際、1923年〜1942年に築造された双龍紋の欄間部を持つ石造蕃塀は123基も数え、数量的にみても昭和前期での蕃塀の一つの主流となっていることは疑いない。この他には、初期の段階で多く出現した装飾を持たないシンプルなタイプ(隅丸方形透かしタイプ7種、無紋石板タイプ2種、扁額のみタイプ1種、束柱のみタイプ1種)が引き続き多く認められる点も特徴といえるだろう。 ![]() ■
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by banbeimania
| 2009-12-27 10:39
| 蕃塀を深める
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