現在は、両端に獅子紋および中央に虎紋を置く3間巾の石造連子窓型蕃塀の羽目板部のうち、両端の獅子は後脚を高くあげて概ね向かい合わせとなり、中央部の虎は後脚を高くあげてほぼ正面を向く「2獅子1虎紋Aタイプ」を取り上げている。
この中で、虎紋の右側に竹が1本真っ直ぐに伸び、虎の尾は左側に伸びて波打っている「2獅子1虎紋Aタイプ1類」の事例は12例存在するが、前回はこのうち5事例を具体的に紹介した。ここでは残りの7事例を例示する。
稲沢市塩江神社の蕃塀の羽目板部
稲沢市平野八幡社の蕃塀の羽目板部
清須市上条稲荷社の蕃塀の羽目板部
清須市鍋片松山神社の蕃塀の羽目板部
あま市(旧甚目寺町)漆部神社の蕃塀の羽目板部
あま市(旧甚目寺町)栄須佐之男社の蕃塀の羽目板部
海部郡大治町西条八劔社の蕃塀の羽目板部