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両端に獅子紋・中央に牡丹紋を置く3間の羽目板部(その20)
神社の鳥居と拝殿の間にある不思議な短塀は蕃塀(ばんぺい)と呼ばれ、これは材質から石造や木造などに、形状から連子窓型と衝立型に区分される。現在は、石造連子窓型蕃塀の下半部に相当する羽目板部というパーツに注目し、3間巾の石造連子窓型蕃塀の羽目板部は大きく11類に区分された。これまでに両端に獅子紋および中央に牡丹紋を置く事例を具体的に紹介してきた。
両端に獅子紋および中央に牡丹紋を置く羽目板部は全部で33基存在し、形状から6タイプ14類に細分された。そこで、この細別された分類ごとに製作年代を整理した図を示したい。 この結果、両端に獅子紋および中央に牡丹紋を置く羽目板部は、まず1929年にEタイプ1類が登場したが、その後戦前までにBタイプ1類・2類・4類・Cタイプ・Dタイプ・Fタイプが出現している。主に1930年代後半にその製造は集中しているといえよう。戦後になると、1949年にAタイプ3類が新たに登場し、1980年代以降Aタイプが目立つようになっていることが分かる。 製作者については、AタイプとBタイプとCタイプは岡崎市所在の石工の作品が多く、名古屋市西区に所在する石工は全く存在しないことが判明した。そして、1985年までは岡崎市所在の石工の作品が目立つが、1986年以降は製作者不明の事例が急増している傾向を読み取ることができる。 この結果、両端に獅子紋および中央に牡丹紋を置く羽目板部は、昭和10年代と昭和末期から平成時代に集中的に製作され、特に昭和時代は岡崎市所在の石工の活躍が目立ち、そして新しくなればなるほど牡丹の花が多数咲き派手な表現になっていくことが明らかとなった。
by banbeimania
| 2010-11-03 22:22
| 蕃塀を深める
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