1間巾の石造連子窓型蕃塀の羽目板部は、大きく4類に区分できた。これらを製作年代に並べてみると、1912年に御裳神社例が、1914年に富田神明社例が、1919年に河北二ツ屋神明社例が、1920年に船橋熊野神社例が、1926年に上野立野神社例が、1927年に稲沢市祖父江野田神明社例が、1975年に豊場神明社例が製作されており、縦羽目板タイプ→全面彫刻タイプ→方形枠タイプと家紋タイプの順に製作されたことが分かる。
この結果、豊場神明社例を除き、昭和2年までに製作された非常に古いものが多いことが明らかになったといえよう。