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石造連子窓型蕃塀の羽目板部の分布(その5)
現在は、石造連子窓型蕃塀の羽目板部について、市区町村別に分析を行っている。前回は石造連子窓型蕃塀の事例数が3番目に多い名古屋市を紹介したが、今回は名古屋市と同数の石造連子窓型蕃塀を有する「あま市」について検討したい。例によって、24類103タイプ133種に区分した羽目板部の組成を示したものが下図である。
これを見ると、あま市内所在の石造連子窓型蕃塀の中で最も多い羽目板部のタイプは、3間全獅子紋Aタイプ(3事例)であることが分かる。次いで、2間両鳥紋Aタイプ・3間2獅子牡丹紋Bタイプ2類・3間2獅子虎紋Aタイプ1類・3間獅子紋Bタイプ・4間全方形枠タイプの5種(2事例)の順となっている。結果、あま市内では、羽目板部全24類103タイプ133種中の29種が確認された。 これら31種を24類の大区分別にまとめると、3間全方形枠タイプ(30種中5種)、3間2諸紋タイプ(8種中4種)、2間両獅子タイプ(6種中3種)、3間全獅子紋タイプ(7種中3種)、3間2獅子虎紋タイプ(12種中3種)、3間2獅子牡丹タイプ(14種中3種)、3間2獅子諸紋タイプ(17種中2種)、3間2獅子鯉紋タイプ(1種中1種)、3間全諸紋タイプ(1種中1種)、3間2獅子神馬紋タイプ(1種中1種)、4間全方形枠タイプ(1種中1種)、2間両鳥タイプ(3種中1種)、3間(ばらばら)諸紋タイプ(6種中1種)となる。 この結果、あま市内での羽目板部の特徴として、以下の4点を指摘することができよう。 1)獅子紋を持つタイプが全29種中16種を持ち、あま市内でも多くのバリエーションが見られる。 2)他の市町村と比べて、全方形枠タイプの事例が少ない。 3)あま市内のみに認められるタイプはいくつかあるが、1事例のみのものばかりで、特に取り上げるべきものは存在しない。 4)他の市町村で、あま市に存在する46タイプが占める割合が高いもの(あま市と羽目板部の組成が似ている市町村)は、清須市(約69.2%)・春日井市(50%)・稲沢市(約31.4%)、低いもの(あま市と羽目板部の組成が似ていない市町村)は、大口町(12.5%)・江南市(約14.3%)・小牧市と名古屋市中川区(約15.4%)である。全体に他の市町村とはあまり似ていない傾向がうかがわれる。 ![]()
by banbeimania
| 2011-01-11 00:15
| 蕃塀を深める
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