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津島市憶感神社の蕃塀
津島市神守町上町に所在する憶感神社は、創建年代などは明らかではないが、『日本文徳天皇実録』の仁寿3年(853)の記事に「憶感神」の記述が残り、『延喜式神名帳』にも記載されている古社である。以前は北神守村内にあったが、正保4年(1647)の佐屋街道の神守宿開設に伴う集落移転によって、慶安元年(1648)に現在の地に移った。祭神は於箇美(おかみ)神で、この神は雨を降らせる龍神という。
憶感神社の蕃塀は3間巾の木造銅板葺き連子窓型蕃塀である。大きさは概略で、本体長約2.5m、全高約2.3m、屋根長約3.8m、屋根巾約1.3mで、両側に控え柱を持つ。 詳細の構造は次の通り。切り石により囲まれた低い基壇に切り石による礎石と布基礎を据え、礎石上に円柱を2本立て、下から順に貫、腰長押、内法長押を通し、上端は棟木を渡す。内法長押の上に雲形肘木と簡略化した雲形の腕木を配置し、表裏両面の桁を支え垂木を渡して屋根を載せている。屋根は切妻造りで反りを持つ照り屋根、銅板は一文字葺きで美しく葺かれている。大棟は銅板で高く造られ、その両端には装飾性を持った鬼板が配置されている。蕃塀の中央には連子窓が設けられ、その上下には縦羽目板が嵌め込まれている。控え柱は石製であるが控え貫は木造である。内法長押から下部は彩色が施されている。柱と最下部の貫は焦げ茶色、長押は赤色、連子窓の上枠と下枠は緑色、下部の羽目板は白色にそれぞれ塗布されていた。 憶感神社は、正面から灯籠、鳥居、蕃塀、狛犬、灯明台、狛犬、壁の無い吹き抜けの妻入拝殿から、本殿施設群に至る構成となっている。蕃塀のすぐ後ろの両側には樹木がそれぞれ1本ずつ植えられていた。このような樹木の状態は、津島市指定文化財「絹本著色津島神社絵図」に描かれた津島神社の蕃塀にもみられる。 憶感神社の蕃塀は3間巾であり、津島神社と同様に彩色が施されていた。彩色は正面から見え易い部分のみに施され屋根裏部分は省略されていて、色合いもやや派手な印象がある。
by banbeimania
| 2007-08-11 21:56
| 蕃塀の事例
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