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蕃塀の概要(3)蕃塀の種類
蕃塀は、規模や形状から様々なかたちに分類することができる。その中でも、蕃塀の中央に「連子窓」と呼ばれる細い柱状の材を均等に並べた窓を持つ連子窓型蕃塀と「連子窓」を持たない衝立型蕃塀に大きく分けると、蕃塀の意義が良く理解できると思われる。愛知県下では圧倒的に連子窓型蕃塀が多く、衝立型蕃塀は少ない。一方、伊勢神宮では全てが衝立型蕃塀であった。
さて、臨川書店発行の『神道大辭典第三巻』には「皇大神宮・豊受大神宮の東西南北の板垣御門外にあって障蔽をなす塀。(中略)古くから存じたことが知れる。中世御垣と共に廃絶したものを明治二年に玉垣とともに再興せられた。」と記されている。これによれば、伊勢神宮の内宮(皇大神宮)の御正宮と外宮(豊受大神宮)の御正宮に伴う蕃塀が、本来の正しい蕃塀であるといえる。 これに対して、尾張地域の神社を中心に展開する連子窓型蕃塀は、江戸時代においては多く「透垣」、「籬」などと称されていて、今のところ「蕃塀」と呼ばれた事例を知らない。つまり、連子窓型蕃塀は本来「蕃塀」と呼ばれておらず、おそらく近代以降に「蕃塀」と呼ばれるようになったのであろう。近代以降に「蕃塀」と呼ばれたのは、伊勢神宮の蕃塀に類似していたからではないかと現在は考えている。 一方、材質に着目すると木造と石造などの種類がある。材質による使い分けのあり方はよく分からないが、丹羽郡大口町河北神明社の蕃塀や丹羽郡大口町上小口白山神社の蕃塀などの事例からみて、多くの蕃塀は当初木造連子窓型蕃塀であったのが、後に石造連子窓型蕃塀に変化していったように感じられる。 (2009年6月14日加筆)
by banbeimania
| 2008-03-15 22:27
| 蕃塀とは(はじめに)
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