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蕃塀(ばんぺい)にこだわったブログです。蕃塀は神社の拝殿の前にある衝立状の塀です。
by banbeimania
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一宮市丹陽町森本六所社の蕃塀

 一宮市丹陽町森本字宮西に所在する六所社は、法治2年(1248)に陸奥国塩竈六所明神の御分霊を勧請し創建された、と境内にある由緒書に記されていた。建長3年(1251)に神明社・八幡社・津島社を合祀したという。昭和3年に本殿等を改築し拝殿を新築したが、昭和53年に土地区画整理事業に伴い移転した。由緒からみて、祭神は塩土老翁神・武甕槌神・経津主神・天照大神・応神天皇・建速須佐之男命と思われる。

 丹陽森本六所社の蕃塀は、2間巾の石造連子窓型蕃塀で、大きさは概略で本体長約2.7m、全高約2.2m、屋根長約3.8m、屋根巾約0.6mを測り、両側には控え柱を持たない。

 詳細の構造は次の通り。切り石を周囲に巡らせたコンクリート製基壇に礎石と布基礎を置き、円柱を2本立ててその上に屋根石を載せる。円柱の内側には下から羽目板部、腰貫、連子窓部、内法貫、欄間部の順に材を積み重ねている。羽目板部は幅広の角柱による束柱を1本立て2区画に分け、左側の羽目板表面には波涛上に飛翔する兎紋が、右側の羽目板表面には波涛上に飛翔する鳥紋が彫刻されている。左側の羽目板裏面には「昭和五年十月」、右側の羽目板裏面には「一宮市 (人名3名分)」の文字が刻まれていた。欄間部は中央に「六所神社」と記された扁額を置きその両側には双龍紋が描かれていた。双龍紋は頭部を両端に配置するものであり、欄間部の上端に少し隙間が開いているものであった。円柱柱頭に腕木板が前後と外側にあり、連子窓部は角柱を12本立てて竪連子に造られている。屋根は寄棟状に切り出された2段直線屋根で、上部に載せた棟木石はその両端がわずかに外側に突き出ている。

 丹陽森本六所社は、正面から石柱、鳥居、灯籠、蕃塀、灯籠、壁の無い吹き抜けの妻入拝殿、灯籠、狛犬から基壇上の本殿施設群(祭文殿や本殿)に至る構成を持つ。

 丹陽森本六所社の蕃塀は、昭和5年(1930)に製作されたものであるが、作者は不明である。兎をモチーフにした羽目板部を持つものには、これまでに稲沢市祖父江三丸渕宮裏神明社などがある。
一宮市丹陽町森本六所社の蕃塀_e0113570_234326.jpg

by banbeimania | 2008-05-18 23:04 | 蕃塀の事例 | Comments(0)
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