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方形腕木と方形肘木の組合せ(その2)
木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分でき、その中で21番目の「方形腕木と方形肘木の組合せ」はさらに4類に細分することが可能である。今回は、そのうちの「方形腕木と方形肘木Aタイプ」の事例を紹介したい。
方形腕木と方形肘木Aタイプの蕃塀は、腕木と肘木はともに直方体の角材を削ることはなく方形のままもので、肘木の長さが腕木の長さの半分以上の大きさを持ち、腕木の途中で臍を設けて桁をはめ込むものである。このタイプは一宮市千秋生田神社、岩倉市新溝神社、丹羽郡扶桑町小渕神明社の3社にのみ事例が存在する。これについて詳しく検討する。 ![]() ![]() ![]() これらの蕃塀は製作年代と製作者は不明である。全て3間巾の木造連子窓型蕃塀で、銅板一枚板葺き屋根を持っている。このタイプの腕木と肘木は形状が簡素であるが、だからといって規模が小さいわけではないようだ。 ▲
by banbeimania
| 2011-12-21 00:55
| 蕃塀を深める
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方形腕木と方形肘木の組合せ(その1)
木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分できるが、今回はその中で21番目の「方形腕木と方形肘木の組合せ」の事例について詳しく検討したい。
木造連子窓型蕃塀の中で方形腕木と方形肘木の組合せを持つものは全部で22事例が存在する。このタイプの腕木と肘木はともに、直方体の角材を削ることはなく方形のままもので、この組合せは桁の取り付け方と腕木と肘木の大きさのバランスからさらに4類に細分することが可能である。 方形腕木と方形肘木Aタイプ:肘木の長さが腕木の長さの半分以上の大きさを持ち、腕木の途中で臍を設けて桁をはめ込むもの。 方形腕木と方形肘木Bタイプ:肘木の長さが腕木の長さの半分以下の大きさしかなく腕木の途中で臍を設けて桁をはめ込むもの。 方形腕木と方形肘木Cタイプ:肘木の長さが腕木の長さの半分以上の大きさを持ち、腕木の先端を方形に切り取り桁をはめ込むもの 方形腕木と方形肘木Dタイプ:肘木の長さが腕木の長さの半分以下の大きさしかなく腕木の先端を方形に切り取り桁をはめ込むもの。 これらの内訳は下記の通りである。 方形腕木と方形肘木Aタイプ:3例 方形腕木と方形肘木Bタイプ:7例 方形腕木と方形肘木Cタイプ:4例 方形腕木と方形肘木Dタイプ:8例 ▲
by banbeimania
| 2011-12-20 00:47
| 蕃塀を深める
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方形腕木と斜め肘木の組合せ
木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分できるが、今回はその中で20番目の「方形腕木と斜め肘木の組合せ」の事例について詳しく検討したい。
方形腕木と斜め肘木の組合せの木造連子窓型蕃塀は、腕木が直方体の角材を削ることはなく方形のままもので、かつ肘木は下部先端が斜めに切断されたものである。このタイプは北名古屋市熊之庄神明社にのみ事例が存在する。これについて詳しく検討する。 ![]() この蕃塀は1978年に製作された可能性が考えられるが、製作者は不明である。3間巾の木造連子窓型蕃塀で、銅板一枚板葺き屋根であるが、屋根の厚さは薄く簡素な構造であった。 ▲
by banbeimania
| 2011-12-19 01:01
| 蕃塀を深める
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方形腕木と湾曲肘木の組合せ
木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分できるが、今回はその中で19番目の「方形腕木と湾曲肘木の組合せ」の事例について詳しく検討したい。
方形腕木と湾曲肘木の組合せの木造連子窓型蕃塀は、腕木が直方体の角材を削ることはなく方形のままもので、かつ肘木は下部先端が斜めに薄くわずかに弧状に削られているものである。このタイプは稲沢市奥田寺切白山社、犬山市塔野地津島社、江南市石作神社神明宮の3社にのみ事例が存在する。これについて詳しく検討する。 ![]() ![]() ![]() これらの蕃塀は製作年代と製作者は不明である。塔野地津島社の蕃塀は数少ない1間巾の木造連子窓型蕃塀である他は、3間巾の木造連子窓型蕃塀である。全て銅板一枚板葺き屋根であった。このタイプの腕木は、桁をのせる形状が全て腕木の途中で臍を設けて桁をはめ込むものである点を注目しておきたい。 ▲
by banbeimania
| 2011-12-18 10:07
| 蕃塀を深める
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斜め腕木のみを置くもの
木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分できるが、今回はその中で18番目の「斜め腕木のみを置くもの」の事例について詳しく検討したい。
斜め腕木のみを置く木造連子窓型蕃塀は、腕木の下部先端が直線的に大きく斜めに削られているものである。このタイプは稲沢市矢合三島社にのみ事例が存在する。これについて詳しく検討したい。 ![]() この矢合三島社の蕃塀は製作年代と製作者は不明である。数少ない1間巾の木造連子窓型蕃塀で、木造連子窓型蕃塀の中で最も規模が小さい。銅板一枚板葺き屋根は、長さが短く厚さも薄い。腕木の形状が簡素なものであり、蕃塀全体の構造もこれに相応した作例といえる。 ▲
by banbeimania
| 2011-12-17 21:58
| 蕃塀を深める
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斜め腕木と斜め肘木の組合せ
木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分できるが、今回はその中で17番目の「斜め腕木と斜め肘木の組合せ」の事例について詳しく検討したい。
斜め腕木と斜め肘木の組合せを持つ木造連子窓型蕃塀は、腕木と肘木の両方とも下部先端が直線的に短く斜めに削られているものである。このタイプは江南市大海道神明社にのみ事例が存在する。これについて詳しく検討したい。 ![]() この大海道神明社の蕃塀は製作年代と製作者は不明である。3間巾の木造連子窓型蕃塀で、銅板(トタン)一文字葺き屋根がのる。腕木と肘木の形状が簡素な部類に属するが、蕃塀全体の構造もこれに相応した簡素な作りとなっている。 ▲
by banbeimania
| 2011-12-16 23:28
| 蕃塀を深める
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斜め腕木と雲形彫刻入り肘木の組合せ
木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分できるが、今回はその中で16番目の「斜め腕木と雲形彫刻入り肘木の組合せ」の事例について詳しく検討したい。
斜め腕木と雲形彫刻入り肘木の組合せを持つ木造連子窓型蕃塀は、腕木は下部先端が直線的に短く斜めに削られているもので、かつ肘木は側面に彫刻を入れた雲形に切り出されたものである。清須市下河原八幡社にのみ事例が存在する。これについて詳しく検討したい。 ![]() この下河原八幡社の蕃塀は製作年代と製作者は不明である。3間巾の木造連子窓型蕃塀で、桟瓦葺き屋根がのる。腕木の形状がわずかに違う「湾曲腕木と雲形彫刻入り肘木の組合せ」とよく似ているが、蕃塀そのものに関しては、それほど似せてはいない。 ▲
by banbeimania
| 2011-12-15 22:24
| 蕃塀を深める
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湾曲腕木と湾曲肘木の組合せ(その2)
木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分できるが、その中で15番目の「湾曲腕木と湾曲肘木の組合せ」は全部で6事例が存在し、桁の取り付け方によって2類に細分できた。前回はそのうち湾曲腕木と湾曲肘木Aタイプを例示したので、今回は湾曲腕木と湾曲肘木Bタイプについて紹介したい。
湾曲腕木と湾曲肘木Bタイプは、腕木の先端を方形に切り取り桁をはめ込むもので、このタイプの蕃塀は、江南市般若熱田社、小牧市堀の内神明社、稲沢市中之庄神明社、豊橋市石巻神社の4社に事例が存在する。これを例示したい。 ![]() ![]() ![]() ![]() 製作年代や製作者については分からないものが多く、石巻神社の蕃塀が1920年に製作されたと推定される他は不明である。稲沢市中之庄神明社の蕃塀のみが1間巾の木造連子窓型蕃塀である他は、3間巾の木造連子窓型蕃塀であった。屋根構造は全て銅板一文字葺き屋根となっている。 ▲
by banbeimania
| 2011-12-14 22:49
| 蕃塀を深める
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湾曲腕木と湾曲肘木の組合せ(その1)
木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分できるが、今回はその中で15番目の「湾曲腕木と湾曲肘木の組合せ」の事例について詳しく検討したい。
このタイプの腕木と肘木はともに、下部先端が斜めに薄くわずかに弧状に削られているものである。この湾曲腕木と湾曲肘木の組合せを持つものは、全部で6社に事例が存在する。これらは、桁の取り付け方によって2類に細分できる。 湾曲腕木と湾曲肘木Aタイプ:腕木の途中で臍を設けて桁をはめ込むもの:2例 湾曲腕木と湾曲肘木Bタイプ:腕木の先端を方形に切り取り桁をはめ込むもの:4例 さて、今回は湾曲腕木と湾曲肘木Aタイプの事例を紹介する。この簡略雲形腕木と方形肘木の組合せを持つものは、江南市高屋神社、小牧市応時神明社の2社に事例が存在する。これを例示したい。 ![]() ![]() 高屋神社の蕃塀の蕃塀は1930年に製作されたものであるが、応時神明社の蕃塀は製作年代が不明である。また、両者とも作者は不明である。ともに3間巾の木造連子窓型蕃塀で、屋根は銅板一文字葺きである。 ▲
by banbeimania
| 2011-12-13 23:21
| 蕃塀を深める
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湾曲腕木と雲形彫刻入り肘木の組合せ
木造連子窓型蕃塀の屋根を支える腕木と肘木は、装飾のあり方から大きく22類に区分できるが、今回はその中で14番目の「湾曲腕木と雲形彫刻入り肘木の組合せ」の事例について詳しく検討したい。
湾曲腕木と雲形彫刻入り肘木の組合せを持つ木造連子窓型蕃塀は、腕木は下部先端が斜めに薄くわずかに弧状に削られているもので、かつ肘木は側面に彫刻を入れた雲形に切り出されたものである。小牧市実々神社にのみ事例が存在する。これについて詳しく検討したい。 ![]() この実々神社の蕃塀は製作年代と製作者は不明である。3間巾の木造連子窓型蕃塀で、銅板一文字葺き屋根がのる。屋根は、大棟の両端が外側に突き出て、大棟の上に千木と鰹木が載る「銅板葺き直線屋根Aタイプ」で、規模はやや大きい。 ▲
by banbeimania
| 2011-12-12 23:55
| 蕃塀を深める
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