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1 木造連子窓型蕃塀の腕木と肘木(まとめ)
これまで、断続的ではあるが、木造連子窓型蕃塀158例の屋根を支える腕木と肘木の組合せについて検討してきた。形状から腕木と肘木ともそれぞれ7種に分類でき、この組合せは22類に大別された。詳細にみれば、腕木と肘木の組合せは49タイプに区分される。
地域的な分布に着目してまとめると、旧丹羽郡(扶桑町と大口町と江南市と岩倉市など)を中心に簡素な腕木と肘木の組合せ、蕃塀分布域の南半部(名古屋市と春日井市)で複雑な腕木と肘木の組合せ、それ以外のエリア(旧中島郡)では部分的に複雑な構造を組み合わせた事例が、それぞれ多いという結果を得た。 また、屋根の形式に着目すると、腕木では、桧皮葺き屋根・銅板葺き反り屋根・銅板葺き直線屋根・桟瓦葺き屋根の順に、最も複雑な形状である雲形彫刻入り腕木と雲形腕木が減少し、逆に簡略雲形腕木は増加していることと、方形肘木のみはやや傾向が異なることが判明した。一方、肘木では、屋根の形状と肘木の形状にある程度の相関関係があることは確かだが、それが腕木のようなシンプルな傾向を示しているのではないことも確認された。 このように、腕木と肘木の組合せは、地域的な分布と屋根の形式の両方に関連が少なからずあるといえる。であるならば、屋根の形式に地域的な傾向があるように想像される。この点についてはまだ検討していなかったので、下図のように整理してみた。結果、名古屋市で銅板葺き直線屋根・桟瓦葺き屋根が極端に少ないなど、一定の傾向を読み取ることができる。 ![]() 屋根と、屋根を支える腕木と肘木は、その形に注目するとその地域の個性がおぼろげながらも見出されることが分かった。 ■
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by banbeimania
| 2012-06-23 00:38
| 蕃塀を深める
木造連子窓型蕃塀の腕木と肘木(その43)屋根との関係
木造連子窓型蕃塀158例の屋根を支える腕木と肘木の組合せは22類49タイプに区分される。これまでに、腕木と肘木の組合せを大別して屋根の形状の特徴を検討してきたが、今回はそれをまとめてみる。
これまでの検討の結果、以下の7点が明らかになった。 1 雲形彫刻入り腕木と雲形腕木を用いる組合せは、重厚な感じの屋根が多いようである。 2 簡略雲形腕木と雲形肘木の組合せには重厚な屋根はみられない。 3 簡略雲形腕木と簡略雲形肘木の組合せは、桧皮葺き屋根など重厚な屋根に用いられた。 4 簡略雲形腕木と湾曲肘木の組合せは、銅板葺き直線屋根が3分の1を占めるが、全体としては特に偏った傾向を読み取ることは難しい。 5 簡略雲形腕木のみを置き、かつ銅板葺き直線屋根Dタイプを支える蕃塀は、一つのパターンとして認められる。 6 斜め腕木を持つ事例は、簡素な屋根型式となるように思われる。 7 方形腕木を持つ事例は、銅板葺き直線屋根Bタイプ1類がやや多い。 ただ、ここに示した事例以外のものついては、特定の傾向を読み取ることが難しいことも確かであり、「 屋根の形状と肘木の形状にある程度の相関関係があることは確かだが、それが腕木のようなシンプルな傾向を示しているのではなく、内容は複雑であった。 」という以前の結論は、そのまま当てはまると言える。 ■
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by banbeimania
| 2012-06-21 00:33
| 蕃塀を深める
ご無沙汰いたしました
長らくご無沙汰いたしました。
今年の2月上旬に更新が途絶えて以来の、久しぶりの投稿である。長期中断はこれで2回目であるから、記事を楽しみにしていた方がいるとすれば、「またか」といったところであろうか。もし、心配された方がいるとすれば、これまた誠に申し訳ないことをしたと思う。 今回の中断の経緯は、単純に本務がシャレにならない状況になり、マニアどころではなかったからで、他に複雑な事情はない。問題は年度内に解決したのであるが、引き続き何かと忙しい状態が続いているので、結局またここまでズルズルきてしまっている。 そもそも、蕃塀マニアは蕃塀マニアに倦んでしまっているからこんな状態になっていることは、自分でも承知しているのだが、思い描いている形に至るまではなんとかしたいものだという思いもある。ともあれ、都合3回目の再開を宣言しておきたいと思う。 ■
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by banbeimania
| 2012-06-19 21:54
| 探索の記録
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