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蕃塀(ばんぺい)にこだわったブログです。蕃塀は神社の拝殿の前にある衝立状の塀です。
by banbeimania
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蒲郡市の蕃塀

 愛知県神社庁の資料によれば、蒲郡市には57社の神社が記載されている。私は昨年7月中にこのうちの56柱の神社を踏破できたが、蕃塀を持つ神社は全く存在しないことが確認された。

 具体的に参拝した神社は、坂本熊野神社、清田石山神社、五井八幡社、平田月読神社、水竹乙姫神社、神の郷若宮神社、神の郷神明社、神の郷赤日子神社、神明小江神社、柏原鹿島神社、豊岡砥神神社、豊岡八柱神社、豊岡日吉神社、豊岡若宮神社、豊岡白山神社、相楽神社、大塚素盞鳴神社、大塚神明社、三谷若宮社、三谷八剱神社、三谷神明神社、三谷天白神社、三谷秋津神社、竹島稲荷神社、竹島御鍬神社、竹島八百富神社、鹿島稲荷神社、鹿島鹿島神社、拾石尺口神社、拾石素盞鳴神社、宮成水竹神社、宮成大宮神社、宝町神倉神社、旭町八柱神社、竹谷神社、竹谷尺地社、竹谷神明社、竹谷白山社、竹谷八幡社、西迫素盞鳴神社、新井形八幡神社、本町秋葉神社、一色寶喜神社、金平岩上神社、金平秋葉神社、形原羽栗素盞鳴神社、形原御嶽神社、形原天満神社、形原神社、形原西戸甫井素盞鳴社、形原秋葉神社、西浦愛宕社、西浦稲村社、西浦八王子神社、西浦天神社、西浦秋葉社の56柱であり、いずれも蕃塀は存在しなかった。なお、五井秋葉神社については長期にわたり近くまで行ける道路が閉鎖されており容易に参拝できない状況であり未踏査のままであるが、ネット上の情報によれば蕃塀は存在しなさそうに見える。また、愛知県神社庁の資料には存在しない水竹町水竹神社と三谷田尻神社にも蕃塀は認められなかった。

 蒲郡市では愛知県神社庁のリスト中の全ての神社で蕃塀が存在しないことが分かったが、これまでに判明した蕃塀が存在しない地域としては29市区町村目となる。蒲郡市が所在する東三河地域に着目すると、既に田原市(81社)、豊川市(112社)では蕃塀が全くなく、豊橋市(168社)で1基(石巻神社例)が存在するのみである。東三河では蕃塀がほとんど存在しない地域であるといえる。

# by banbeimania | 2024-03-28 20:51 | 探索の記録 | Comments(0)

刈谷市の蕃塀

 愛知県神社庁のホームページによれば、刈谷市には26社の神社が記載されている。私は昨年8月中にこの26柱の神社を踏破できたが、このうち蕃塀を持つ神社は既に紹介した本刈谷神社の神宮遥拝所に設置された1例のみである。また、蕃塀類似施設を持つ神社は既に紹介した小垣江金刀比羅社の1例のみである。

 この他の井ケ谷洲原神社、井ケ谷八幡社、一里山山神社、一里山秋葉神社、一ツ木神明社、泉田八王子神社、今川八幡宮、西境酒井神社、東境祖母神社、今岡神明社、築地熊野社、新田八幡社、一色八幡社、小山天子神社、高津波市杵島神社、中手神明社、野田八幡宮、半城土天満神社、高須天神社、小垣江大道神明社、小垣江下神明神社、八幡熊野神社、司市原稲荷神社、銀座秋葉社の24柱には蕃塀は存在しないことが確認された。

 愛知県中央部の西三河地区にある刈谷市では、愛知県神社庁のリスト中の約3.8%の神社で蕃塀が存在することが判明した。これまで西三河では、碧南市(29社)、安城市(54社+1社)、高浜市(6社)、知立市(9社)、額田郡幸田町(30社)と幡豆郡吉良町(現西尾市:26社)で調査が終了しており、蕃塀がほとんど存在しない地域としてきたが、全く存在しないとは言えなくなった。ただし、そのあり方は、通常の本殿や拝殿に対するものではなく、伊勢神宮遥拝所に設置された点が一般的とはいえず、分布周縁部の変則的な事例と評価できるかもしれない。

# by banbeimania | 2024-03-25 20:35 | 探索の記録 | Comments(0)

刈谷市小垣江金刀比羅社の蕃塀類似施設

 刈谷市小垣江町塩浜に所在する金刀比羅社は、境内にある掲示物によれば、天明6(1786)年に勧請され、明治の初めに社殿を建て替え、昭和20(1945)年の三河地震と昭和34(1959)年の伊勢湾台風で破損したが大修復し、県道開道に伴い境内を整えたという。祭神は大己貴命である。

 小垣江金刀比羅社の蕃塀類似施設は、祓所と思われる施設の背後にある衝立状の塀である。祓所はコンクリート製基壇に巨石が据えられ榊が植えられており、その周囲は石柱列で囲まれている。この施設は鳥居の右手にあって、拝殿と鳥居との間には無く、手水の脇に所在する。

 この塀は石造で、大きさは概略で本体長約3.9m、全高約2.5m、屋根長約4.4m、屋根巾約0.4mを測り、両側に控え柱は持たない。

 詳細の構造は次の通り。祓所と思われる施設の背後に布基礎風のコンクリート製基壇があり、そこに角柱を3本立てて屋根を載せている。柱の間にはそれぞれの区画に石造横板を2枚嵌め込んで壁としている。左上側の石板裏面に「奉納 酉戌会 昭和三十二年生 昭和三十三年生(人名12名分)平成九年十二月建立」と記されている。

 小垣江金刀比羅社の蕃塀類似施設は平成9(1997)年に製作されたが、作者は不明である。これまでに、碧南市大浜上町熊野神社、碧南市笹山町神明社、碧南市流作町厳島神社、碧南市弥生町八柱神社、碧南市新川神社、碧南市平七町霞浦神社、高浜市春日神社、知多郡阿久比町阿久比神社に本例と同様に榊の背後にある衝立状の塀が存在することが判明している。このうち、本例のように2枚の石板を嵌め込む事例は碧南市大浜上町熊野神社例がある。
刈谷市小垣江金刀比羅社の蕃塀類似施設_e0113570_20203415.jpg

# by banbeimania | 2024-03-22 20:21 | Comments(0)

刈谷市本刈谷神社の蕃塀

 愛知県刈谷市天王町4丁目に所在する本刈谷神社は、境内にある由緒書によれば、元刈谷地内の八雲社と北野社および熊村地内の八幡社が、大正2(1913)年に合祀された神社という。八幡社は大宝年間(701〜703)に、八雲社は永仁2(1295)年に、北野社は天文年間(1532〜1554)にそれぞれ創建された。祭神は須佐之男命、菅原道真、誉田別命である。

 本刈谷神社の蕃塀は、3間巾の石造連子窓型蕃塀で、大きさは概略で本体長約3.1m、全高約2.6m、屋根長約4.0m、屋根巾約0.6mを測り、両側に控え柱を持つ。

 詳細な構造は次の通り。切石を周囲に配したコンクリート製基壇に礎石と石製布基礎を置き、その上に円柱を2本立てて屋根石を載せる。円柱の内側には下から羽目板部、腰貫、連子窓部、内法貫、欄間部の順に材を積み重ねている。羽目板部は円柱による束柱を2本立て3区画に分け、表面はそれぞれ四隅を内側へ窪ませた方形枠が施され、中央の区画に左巻き三つ巴紋に「本」、右側には雲気上の蛇紋、左側に雲気上の馬紋が表現さている。裏面には中央と右側の区画には人名16名分、左側の区画には人名14名分の文字が刻まれていた。欄間部は中央に「本刈谷神社」と記された扁額が配置され、頭部を両端に位置し向かい合わせに表現された双龍紋が施されている。円柱の柱頭に腕木板が前後にあり、連子窓部は角柱を12本立てて竪連子に造られている。屋根は寄棟状に切り出された反り屋根で、棟木石は断面五角形の角材が置かれ両端が少し突き出ている。控え柱と控え貫は石製で、控え柱上端は宝珠形に造られていた。左の裏側の控え柱には「昭和五十六年五月吉日」の文字が刻まれていた。蕃塀の右側には「神宮遥拝所」の案内石碑が立つ。

 本刈谷神社は、正面から狛犬、一の鳥居、灯籠群、狛犬、灯籠、二の鳥居、灯籠、狛犬から基壇上の本殿施設群(拝殿、祝詞殿、本殿)に至る社殿構成を持つ。蕃塀は二の鳥居と本殿施設群の間の参道西側に遥拝所の一施設として存在する。蕃塀は伊勢神宮を望む方向に設置され、右側に神馬像、左側に筆塚があり、蕃塀の背後にある樹木2本の奥には方形の石敷きがあり「神宮遥拝所」の石碑が立っている。

 本刈谷神社の蕃塀は、昭和56(1981)年に製作されたものだが、作者は不明である。その配置からみて本刈谷神社の本殿に対するものではなく、境内にある「神宮遥拝所」すなわち伊勢神宮に対する蕃塀として設置されたものと理解される。このような配置は異例であり、蕃塀と称して良いか迷うものであるが、戦後に築造された石造連子窓型蕃塀としてみた場合、全く違和感の無い構造を持っており、蕃塀としておく。三河地域では、豊橋市石巻神社の事例以来2例目であり、極めて珍しい存在といえる。
刈谷市本刈谷神社の蕃塀_e0113570_21251242.jpg
刈谷市本刈谷神社の蕃塀_e0113570_21251763.jpg

# by banbeimania | 2024-03-19 21:26 | 蕃塀の事例 | Comments(0)

各務原市の蕃塀(2)旧各務原市内

 岐阜県神社庁のホームページによれば、各務原市には104社の神社が記載されている。このうち旧羽島郡川島町以外の旧各務原市には87社の神社があり、私はこの2月中にこの87柱の神社を踏破できたが、このうち蕃塀を持つ神社は既に紹介した蘇原東島津島神社、蘇原寺島神明神社(大神宮)、蘇原六軒神明神社、前渡東町1(長平)神明神社、鵜沼熊野神社、鵜沼津島神社、鵜沼三ツ池神明神社の7例がある。

 この他の那加桐野諏訪神社、那加北洞白山神社、蘇原宮代若宮八幡神社、那加金刀比羅神社、那加西市場神明神社、那加東亜八幡神社、那加御鍬神社、那加前野八幡神社、那加土山諏訪神社、那加山後八幡神社、那加手力雄神社、那加縣神社、那加村上神社、蘇原持田白山神社、蘇原飛鳥田神社、蘇原飛鳥津島神社、蘇原坂井八幡神社、蘇原興亜八幡神社、蘇原柿沢稲荷神社、蘇原旭神社、蘇原吉新稲荷神社、蘇原大島稲荷神社、蘇原伊吹八坂神社、蘇原古市場神明神社、蘇原加佐美神社、蘇原熊田日吉神社、蘇原野口神明神社、蘇原島崎神明神社、前渡西神明神社、前渡北北野神社、前渡東八幡神社、前渡東9神明神社、前渡市杵島神社、前渡熊野神社、前渡白鬚神社、前渡西神明神社、前渡祇園神社、前渡秋葉神社、下切津島神社、松本白鬚神社、下中屋春日神社、上中屋天神神社、上中屋秋葉神社、上戸春日神社、山脇秋葉神社、山脇若宮神社、大佐野神明神社、上中屋金刀比羅神社、神置熊野八幡神社、神置秋葉神社、大野白山神社、大野熊野神社、成清社宮神社、三井御井神社、小佐野神明神社、新加納日吉神社、各務東神明神社、苧ヶ瀬神社、各務おがせ3-46村国神社、各務おがせ3-85村国神社、各務おがせ3神明神社、各務おがせ6神明神社、各務山の前八幡神社、各務西町金山神社、各務西町1神明神社、各務西町2神明神社、各務西町3神明神社、須衛神明神社、須衛八幡神社、鵜沼北野神社、鵜沼村国真墨田神社、鵜沼赤坂神社、鵜沼白山神社、鵜沼二ノ宮神社、鵜沼八坂神社、鵜沼古市場神明神社、鵜沼羽場神明神社、松が丘愛宕神社、鵜沼熱田神社、鵜沼川崎神明神社の80柱には蕃塀は存在しないことが確認された。また、岐阜県神社庁の資料には存在しない鵜沼南本郷神社、下中屋西宮神社、各務おがせ金比羅神社、各務おがせ八大白龍大神、各務おがせ八大龍王、蘇原六軒不明神社の6社にも蕃塀は認められなかった。

 岐阜県南部(旧美濃国)にある旧羽島郡川島町以外の旧各務原市では、岐阜県神社庁のリスト中の約8.0%の神社で蕃塀が存在することが判明した。各務原市は少ないながらも蕃塀が存在する地域といえるが、旧川島町では約29.4%の神社で蕃塀が存在しており、突出して割合が高いことは留意しておきたい。
# by banbeimania | 2024-03-16 18:48 | 探索の記録 | Comments(0)