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蕃塀(ばんぺい)にこだわったブログです。蕃塀は神社の拝殿の前にある衝立状の塀です。
by banbeimania
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タグ:若宮八幡社 ( 4 ) タグの人気記事

小牧市横内若宮八幡社の蕃塀

 小牧市大字横内字西横内に所在する若宮八幡社は、創建年代などの由緒は不詳である。社名からみて、祭神は仁徳天皇と推測される。

 横内若宮八幡社の蕃塀は、3間巾の石造連子窓型蕃塀で、大きさは概略で本体長約2.5m、全高約2.2m、屋根長約3.4m、屋根巾約0.6mを測り、両側には控え柱を持たない。

 詳細の構造は次の通り。切り石で囲まれたコンクリート製基壇に礎石と石製布基礎を置き、礎石上に円柱を2本立てて屋根石を載せている。円柱の内側には下から羽目板部、腰貫、連子窓部、内法貫、欄間部の順に材を積み重ねている。羽目板部は円柱による束柱を2本立て3区画に分けられ、表裏両面とも全ての区画で角を丸く加工した方形枠が設けられ、さらに裏面には全ての区画で地名と人名が1名分ずつ記されていた。左側円柱の裏面には「大正十三年十月」の文字が刻まれていた。欄間部は中央に円柱による束柱を1本立て、その両側には角を丸く加工した方形透かしが施されていた。円柱の柱頭に腕木板が前後にあり、連子窓部は角柱を10本立てて竪連子に造られている。屋根は寄棟状に切り出された直線屋根で、上部に載せた棟木石の両端はわずかに外側に突き出ている。

 横内若宮八幡社は、正面から神門、灯籠、鳥居、百度石、蕃塀、灯籠、狛犬、壁の無い吹き抜けの妻入拝殿、渡殿から基壇上の本殿施設群(祭文殿や本殿など)に至る構成を持つ。

 横内若宮八幡社の蕃塀は、大正13年(1924)に製作されたものだが、作者は不明である。羽目板部に角を丸く加工した方形枠、欄間部に角を丸く加工した方形透かしがそれぞれ施される事例は比較的多い。その中でも屋根や腕木板の形状などに着目すると、江南市古知野の石工亀山銀蔵の作品である江南市前飛保白山社の蕃塀に非常に良く似ているようにも感じられる。
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by banbeimania | 2009-03-05 22:21 | 蕃塀の事例 | Comments(0)

小牧市西之島若宮八幡社の蕃塀

小牧市大字西之島字北屋敷に所在する若宮八幡社は、創建年代などの由緒は不詳である。社名からみて、祭神は仁徳天皇と推測される。

 西之島若宮八幡社の蕃塀は、3間巾の石造連子窓型蕃塀で、大きさは概略で本体長約2.8m、全高約2.5m、現在の屋根長約3.7m、屋根巾約0.7mを測り、両側に控え柱を持つ。

 詳細の構造は次の通り。切り石で囲まれたコンクリート製基壇に礎石と石製布基礎を置き、礎石上に円柱を2本立てて屋根石を載せている。円柱の内側には下から羽目板部、腰貫、連子窓部、内法貫、欄間部の順に材を積み重ねている。羽目板部は円柱による束柱を2本立て3区画に分けられ、表面には左右の区画で獅子紋が、中央の区画で牡丹紋が表現されていた。裏面には全ての区画で角を丸く加工した方形枠が設けられ、中央の羽目板には「昭和四年十月建之 (人名1名分) □□石□」の文字が記されていた。欄間部は「若宮八幡社」と記された扁額を置き、その両側には頭部を両端に置く双龍紋が施されていた。円柱の柱頭に腕木板が前後にあり、連子窓部は角柱を9本立てて竪連子に造られている。屋根は寄棟状に切り出された照り屋根で、上部に載せた棟木石の両端は外側に突き出ていない。控え柱は全て石製で造られており、頭部は宝珠に形作られている。

 西之島若宮八幡社は、正面から灯籠、神門、鳥居、蕃塀、灯籠群、壁の無い吹き抜けの妻入拝殿、灯籠、狛犬から基壇上の本殿施設群(祭文殿や本殿など)に至る構成を持つ。

 西之島若宮八幡社の蕃塀は、昭和4年(1929)に製作されたものである。羽目板裏面に刻まれた文字が一部不鮮明であったため確実な作者は不明であるが、無理して読めば「小牧石材」などと読めそうである。双龍紋はほぼ左右対称に彫刻され、その頭部は上半部に偏って表現されていた。また、獅子紋も独特の表情を持っていた。
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by banbeimania | 2009-03-04 22:38 | 蕃塀の事例 | Comments(0)

江南市力長若宮八幡社の蕃塀

 江南市力長町若宮に所在する若宮八幡宮は、延喜年間(901〜922)に創建と伝えられる。系図に「江口家二十三代 江口五兵衛光広 京都梅宮ヨリ勧請 産神若宮八幡宮ヲ建立スル」とある。伊勢湾台風で本殿と拝殿が倒壊したが、昭和39年(1964)までに再建され、昭和52年(1977)に玉垣が完成した。祭神は応神天皇・神功皇后・仁徳天皇である。

 力長若宮八幡宮の蕃塀は、3間巾の木造銅板葺き連子窓型蕃塀である。大きさは概略で、本体長約3.5m、全高約3.0m、屋根長約4.9m、屋根巾約1.9mで、両側に控え柱を持つ。

 詳細の構造は次の通り。コンクリート製基壇に礎石と石製布基礎を置き、礎石の上に円柱を4本立てて下から順に地貫、腰長押、内法長押を通し、上端は棟木を渡す。内法長押の上位に簡略化した雲形肘木と腕木を架し、表裏両面の出桁を支え垂木を渡して屋根板を載せている。屋根は切妻造りの反り屋根で、銅板が一文字葺きされていた。大棟も銅板で造られ、その両端には鬼板が置かれている。蕃塀の中央には竪連子窓が設けられており、その上には横羽目板、下には縦羽目板が嵌め込まれていた。垂木の先端と出桁には錺金具が施されていた。控え柱は石製で頭部を宝珠に造形し、控え貫は木製で造られている。

 力長若宮八幡宮は、正面から灯籠、鳥居、百度石、蕃塀、灯籠2対、狛犬、木造平入拝殿から連続して本殿施設群(祭文殿や本殿など)に至る構成を持つ。

 力長若宮八幡宮の蕃塀は、製作年代や作者は不明である。本蕃塀は木材の表面がやや新鮮であることから、比較的最近に建設されたものと思われ、昭和52年(1977)に建設されたものと推察できる(あるいは1964年かもしれない)。

 ところで以前に『尾張名所図会後編』巻之六(1841年頃筆?:1880年撰)には若宮八幡社に関する絵が所収されており、そこに蕃塀のような施設が描かれていることを紹介した(参照)。この『尾張名所図会後編』「力長若宮八幡社」図は、神社が背面から描かれたもので、左側に蕃塀らしき施設が見える。正面から鳥居、蕃塀、拝殿を経て本社などに至る構成が示されている。現在の社殿構成とは拝殿が異なるが、蕃塀の位置は合致している。描かれた蕃塀は、図像が小さいが、3間巾の連子窓型蕃塀と思われ、切妻屋根で前後に控え柱を持つようである。現在の蕃塀とおおよそ構造は合致していることから、1841年頃に存在した蕃塀がほぼ同様に昭和時代に再建されたものと考えられる。
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by banbeimania | 2009-01-11 09:05 | 蕃塀の事例 | Comments(0)

『尾張名所図会』に見る蕃塀(25)力長若宮八幡社

 『尾張名所図会後編』巻之六(1841年頃筆?:1880年撰)には若宮八幡社に関する絵が所収されており、そこに蕃塀のような施設が描かれている。この若宮八幡社は力長村にあり、社殿構成については「瑞籬・拝殿・透垣・鳥居等もあり」と本文に記述されている。この透垣が蕃塀に相当すると思われる。

 『尾張名所図会後編』「力長若宮八幡社」図は、神社が背面から描かれたもので、左側に蕃塀らしき施設が見える。正面から鳥居、蕃塀、拝殿を経て本社などに至る構成が示されている。描かれた蕃塀は、図像が小さいが、3間巾の連子窓型蕃塀と思われ、切妻屋根で前後に控え柱を持つようである。
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 さて、この若宮八幡社は江南市力長町若宮に所在する若宮八幡社を指している。この若宮八幡社については、未だ参拝しておらず、本ブログでも未紹介の神社である。従って『尾張名所図会後編』と比べることも現時点ではできない。参拝を終えた後に再検討することとしたい。

 なお、堀池康夫・堀池哲生「蕃塀の研究(その民俗学的建築史の解明)その2」には、『尾張名所図会』に蕃塀が建っている神社として若宮八幡社が取り上げられていない。
by banbeimania | 2008-11-04 00:24 | 蕃塀を深める | Comments(0)